BEENOS Research Memo(4):クロスボーダー、バリューサイクル部門が四半期ベース過去最高売上高を更新

2015年5月1日 17:15


*17:19JST BEENOS Research Memo(4):クロスボーダー、バリューサイクル部門が四半期ベース過去最高売上高を更新
■業績動向

(2)事業セグメント別の動向

事業セグメント別の四半期別の動向は以下のとおりである。

○クロスボーダー部門
BEENOS<3328>のクロスボーダー部門の2015年9月期第2四半期(2015年1月−3月)業績は、売上高が前年同期比71.8%増の772百万円、営業利益が同202.5%増の111百万円と大幅増収増益となり、流通額ベースでも同53.5%増の5,105百万円となった。前四半期比でも売上高は17.7%増、営業利益は37.1%増となり、四半期ベースで過去最高業績を更新している。

業績拡大のけん引役は海外転送・代理購入事業となる。円安を追い風にしてインバウンド消費が拡大するなか、中国や東アジアを中心に流通額は前年同期比で90.8%増の4,000百万円強といずれも2倍超と急伸した。1月に手数料改定を行ったほか、配送手段もEMS便に加えて航空便、SAL便、船便と多様化を進めるなど、サービス面での向上を図った効果が出た格好だ。また、会員数も2014年12月末の47万人から2015年3月末は55万人超と拡大基調が続いている。

前四半期比でみると流通額は1.5%減と微減になったが、これは第1四半期に高単価の家電製品の取扱いが好調だったためで、出荷件数ベースでは17.9%増と右肩上がりで伸びている。この結果、売上高、営業利益ともに前四半期比で2ケタ増収増益となった。

一方、グローバルショッピング事業(TO JAPAN)は円安が逆風となり、流通額が前年同期比12.4%減の1,050百万円と低迷した。前四半期比でも流通額が4.9%減、売上高が4.8%減とそれぞれ減少し、営業損失についてはほぼ横ばい水準となった。

○バリューサイクル部門
バリューサイクル部門の2015年9月期第2四半期(2015年1月−3月)業績は、売上高が前年同期比35.5%増の2,154 百万円、営業利益が同4.4%減の126百万円となった。テレビCMの効果的な投下による認知度向上により、買取り・販売ともに順調に拡大した。売上高は四半期ベースで過去最高を更新している。

○リテール・ライセンス部門
リテール・ライセンス部門の2015年第2四半期(2015年1月−3月)業績は、売上高が前年同期比5.3%減の1,068百万円、営業利益が49百万円(前年同期は29百万円の損失)と減収増益となった。また、第1四半期比では売上高が0.5%増、営業利益が11.6%減の微増収減益となっている。

商品プロデュース・ライセンス事業に関しては、人気アーティストグループの公式ECサイト運営(合計で5グループ、展開サイトは2つ) による関連グッズの販売が好調だったほか、取扱ジャンルの拡大もあって、売上高、営業利益も増収増益となった。

ネットショッピング事業の売上高は、2014年6月にフィーチャーフォン向けサービス(前年は売上高の約16%を占めていた)を停止した影響で、減収となったものの、営業利益は2四半期連続で黒字となるなど、収益体質の改善が進んだと言える。システムプラットフォームをスマートフォンに集中したことで、コスト削減が進んだほか、オリジナル商品の強化による粗利益率の改善が進んでいることが要因となっている。前四半期比では売上高、営業利益ともにほぼ横ばい水準での推移となった。

○インキュベーション事業
インキュベーション事業の2015年9月期第2四半期(2015年1月−3月)業績は、売上高が49百万円、営業利益が18百万円となった。第1四半期はTokopediaの株式売却収入を計上したことで、売上高、営業利益とも大幅増となったが、第2四半期は一部国内で株式売却をするにとどまった。

3月末の営業投資有価証券は前四半期比で54百万円増の1,711百万円となった。2014年10月以降で新たに開示された出資先は4件あり、このうち第2四半期に出資した企業としてはフィリピンでオンライン決済プラットフォーム事業を展開するPaynamic(ペイナミックス)がある。なお、TokopediaやShopCluesなど出資先企業の業績はおおむね順調に成長を続けており、企業価値も出資当時に比べて数倍以上に膨らんでいるものと思われる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》

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