前場に注目すべき3つのポイント~Hameeが東証マザーズに新規上場

2015年4月20日 08:20


*08:20JST 前場に注目すべき3つのポイント~Hameeが東証マザーズに新規上場

20日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:リターン・リバーサル、出遅れ低ROE銘柄への物色に
■外資系証券の注文動向:差し引き370万株の売り越し
■前場の注目材料:Hamee<3134>が東証マザーズに新規上場(公開価格:2530円)

■リターン・リバーサル、出遅れ低ROE銘柄への物色に

20日の東京市場は売り優勢の相場展開になりそうだ。17日の米国市場では、ギリシャの債務問題や中国の信用規制などへの警戒からNYダウは279ドル安となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円安の19570円だった。この流れが嫌気される格好となり、日経平均は25日線を下回ってくる可能性が高い。

ただし、先週の段階で年初以降強い上昇基調が続いていた銘柄等を中心に利益確定の流れが強まり、17日の日経平均は3月末以来の200円を超える下落幅となっていた。一方で、相対的に出遅れている銘柄などには水準訂正を意識した見直しの流れが強まる格好であり、高値圏での正常な調整といったところであろう。25日線割れで押し目買い機運も高まりやすく、売り一巡後の底堅さを見極めたいところである。

また、これまで年金買いへの思惑やファナック<6954>など企業によるROEを意識した姿勢から高ROE銘柄への関心が高まるなか、ここにきて割高感を警戒する声が聞かれ始めている。高ROE銘柄へは利食いが強まりやすい半面、今後は決算発表での株主還元策なども意識されやすいなか、反対に低ROE銘柄への見直しに向かわせる可能性がある。

その他、出遅れている材料株やテーマ性のある銘柄に短期筋の資金が集中しやすい。先週末には、公明党の井上幹事長が、党内に根強い慎重意見がある国内でのカジノ解禁に向けた法案について、今後、自民党との調整が整わなくても、自民党がほかの党と国会に共同提出することを容認する考えを示したと伝えられている。インバウンド関連の利益確定から、これまでハシゴを外されてきたカジノ関連への物色に向かわせるかが注目されよう。

■外資系証券の注文動向:差し引き370万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1270万株、買い900万株、差し引き370万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

4月13日(月):320万株の買い越し
4月14日(火):150万株の買い越し
4月15日(水):380万株の買い越し
4月16日(木):80万株の売り越し
4月17日(金):170万株の売り越し

■前場の注目材料

・日米TPP協議、コメや自動車分野で詰めの交渉
・ゴールデンウィーク期間中の旅行好調
・Hamee<3134>が東証マザーズに新規上場(公開価格:2530円)

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 2月第3次産業活動指数(前月比予想:-0.7%、1月:+1.4%)
09:00 黒田日銀総裁の米ミネソタ経済クラブでの講演要旨を公表予定《KO》

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