4日の中国本土市場概況:上海総合指数は上昇、医薬関連株の上げが目立つ

2015年3月4日 17:01


*17:02JST 4日の中国本土市場概況:上海総合指数は上昇、医薬関連株の上げが目立つ

4日の中国本土マーケットは上昇。主要指標の上海総合指数は、前日比16.48ポイント高(+0.51%)の3279.53ポイントと反発した。上海A株指数は17.24ポイント高(+0.50%)の3436.38ポイント。外貨建てB株相場も上昇。上海B株指数が2.23ポイント高(+0.76%)の295.16ポイント、深センB株指数が2.91ポイント高(+0.26%)の1110.37ポイントで引けた。

前日に急落した反動で、ひとまず買い戻しが入る流れ。上海総合指数は3日、前日比2.2%安と大きく売られていた。国政助言機関の全国政治協商会議が3日に開幕したことや、国会に当たる全国人民代表大会が5日から開催されるため、政策期待も一段と強まる状況。特に、全国政治協商会議の開幕に際し、朱光耀・財政部次官が「積極的な財政政策を維持する方針」を示したことがポジティブだ。もっとも、上値は重い。IPO(新規株式公開)増加による需給悪化の警戒感が燻るなか、指数はマイナス圏に沈む場面もあった。

業種別では、医薬関連株の上げが目立つ。上海医薬集団(601607/SH)が3.3%上昇する。前日までに14年通期の決算発表をした企業のうち、医薬企業のほとんどが好業績だったことを受けて、先行き見通しも楽観された。政策期待のある環境関連株やインフラ関連株も高い。消費関連株や自動車株、ITハイテク関連株なども買われた。

ハイテク株やバイオ株が多く、成長性の高いベンチャー企業向け市場の深セン創業板指数は2.45%高の2009.83ポイントと上昇し、史上最高値を再び更新している。終値ベースで2000ポイント台を記録するのは初めて。

【亜州IR】《KO》

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