しばらくは中小型株を中心としたテーマ・材料株物色に向かいやすい【クロージング】

2015年1月9日 16:18


*16:19JST しばらくは中小型株を中心としたテーマ・材料株物色に向かいやすい【クロージング】

9日の日経平均は小幅に3日続伸となり、30.63円高の17197.73円(出来高概算25億株)だった。欧州中央銀行(ECB)による量的緩和観測を手掛かりとした欧米株高の流れを受け、買い先行で始まった。8日大引け後に予想を上回る決算を発表したファーストリテ<9983>が買い気配からのスタートとなり、日経平均を押し上げたほか、オプションSQに絡んだ商いは1銘柄あたり3万株弱の買い越しとの観測だったことも日経平均を押し上げる要因に。なお、オプションSQ値概算は17341.88円。

ただ、SQ値は超えたものの、寄り付き直後につけた17342.65円を高値にその後はこう着となる中、次第に上げ幅を縮めてきている。後場に入ると今晩の米雇用統計や3連休を控えて利益確定の流れも強まり、一時17129.53円と下げに転じる局面も。規模別指数では大型株指数のみがプラスをキープ。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。

3連休入りを前にオーバーウィークのポジションは取りづらく、想定内の伸び悩みといったところであろう。連休明けは米雇用統計の結果を受けた欧米市場の動きに、引きづられることになろう。もっとも、ギリシャ総選挙が通過するほか、原油相場に明確な底打ちが見られるまでは、流れとしては中小型株を中心としたテーマ・材料株物色に向かいやすいとみられる。《KO》

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