TKC、国民番号制度開始に向け「新世代TASKクラウド」の漢字検索・外字作成機能を強化

2014年12月15日 14:59

 TKCは15日、全国の市町村向けに提供する「新世代TASKクラウド(番号制度対応版)」の漢字検索・外字作成に関する特許を取得したと発表した。これは、人名に用いられる「漢字」を“手書き文字”からかんたんに検索・作成できるようにする仕組みで、「新世代TASKクラウド」の機能(漢字オンラインブック)として提供するもの。

 人名には、常用漢字のほか人名漢字、異体字など多様な漢字が使われており、市町村では情報システムに標準搭載されていない文字については外字を作成している。しかし、この作成作業に加え、該当する文字を部首や読みから探し出すのに多くの時間と手間がかかっていた。同社はこの点に着目し、手書き文字の字形情報をもとに類似した文字を探し出し、その中から適切な文字を容易に見つけられる工夫を考えた。

 これにより、市町村では「住民基本台帳ネットワーク統一文字」約2万2,000件、または「IPAmj明朝フォント」約6万件の中から該当する文字を簡単に検索・作成し、また参照・比較機能により類似字形の誤入力を防ぎ、より効率的な処理が可能となる。

 今回の特許技術を活用した漢字オンラインブックは、2015年3月より提供を開始する「新世代TASKクラウド(番号制度対応版)」へ搭載する。これは全国の市町村が共同で利用する単一のパッケージシステムであるという。

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