「小学四年生」が作ったという政治サイト、実際には大学生が作っていたことで騒動に

2014年11月25日 17:56

あるAnonymous Coward 曰く、 12月の総選挙に向け政治がらみの動きが活発になる昨今だが、小学4年生が作りましたという触れ込みで21日にオープンした政治サイト「どうして解散するんですか?」が、その気合いの入った作りから速攻で嘘が露呈し、閉鎖する珍事がさっそく発生している(TogetterまとめITmediaスポニチ)。

 このサイトは21日に突如として公開されたもの。サイトの内容自体はオフトピなので特に言及しないが、Twitterの公式アカウントによれば、小学4年生の作者が友達と一緒に作成したものだとされていた。が、サイトは独自ドメインを取得してAWS上で運用されており、日英2言語に対応、google-analyticsによるアクセス解析まで埋め込まれた本格的なもの。画像にはPhotoshopを用いて編集の上Web用に容量を削減した形跡も残されており、公開当初からそのあまりに無理のある設定に総ツッコミ状態となった。

 公式アカウントは、それでも断固として私は政治に関心のある小学4年生ですと強気な主張をしていたものの、最終的に類似ドメインのwhoisからNPO法人との関連が露呈したところで、あえなく謝罪文を公開してギブアップとなった模様である。サイトは既に閉鎖状態となってしまっているが、各方面によるソースの分析などは見てみると面白いかもしれない。

 その後、このサイトを立ち上げたのは慶應大の学生であることが明らかになり、現在問題となったサイトには本人による謝罪文が掲載されている。この学生は2012年にNPO法人 僕らの一歩が日本を変える。の代表理事を設立、若者の政治参加を促すための活動を行っており、国会議員に会うなどの活動を行っていたという(ライブドアニュース)。

 いっぽう、これに対し安倍首相がFacebookで「批判されにくい子供になりすます最も卑劣な行為だと思います」と投稿したことも報じられている(産経ニュース)。この投稿はすでに削除されているが、シェアしているURLがヘイトスピーチ発言で提訴されたまとめサイト「保守速報」だったことも話題となった(津田大介氏のツイート)。

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