マツダ、コンパクトなクロスオーバー「CX-3」をLAオートショーで初公開

2014年10月29日 22:19

 マツダは新型コンパクトクロスオーバーSUVの車名を「マツダCX-3」とし、11月21日から30日まで開催されるロサンゼルスオートショーにおいて世界初公開すると発表した。

 CX-3は、マツダの新世代技術「SKYACTIV」とデザインテーマ「魂動(こどう)/Soul of Motion」を全面的に採用した、新世代商品の第5弾となる新型車。洗練された美しいデザインを追求し、よりシャープでスピード感を高めた造形へと進化させたという。CX-3は、先般発売された新型デミオのプラットフォームから派生・開発したクロスオーバー車で、ホンダのフィットとヴェゼルの関係に似ている。公開されたスケッチを見ると、マツダCX-5の弟分というよりもクーペライクなデザインとなりそうだ。

 予想されるボディサイズは、全長×全幅×全高4300×1765×1550mm、ホイールベースは2570mmあたりと思われ、デミオよりもアクセラに近いボディサイズとなりそう。ライバルは、日産ジュークよりもホンダ・ヴェゼルか。

 パワーユニットは、デミオと共通の1.5リッターディーゼルの搭載が確定的で、最高出力105ps/最大トルク25.5kgmとなる。当然ながら4WDモデルが設定され、CX-5から移植される電子制御4WDシステムを搭載する。

 マツダは、「SKYACTIV技術」を搭載した車両の導入を進めており、2016年3月期にはマツダ車の販売に占める「SKYACTIV技術」搭載車の比率を85%以上にする計画。また、2012年2月に発表した「構造改革プラン」の中で重要施策の一つとして掲げた「グローバル生産体制の再構築」を着実に進める。

 マツダは、メキシコの新工場「Mazda de Mexico Vehicle Operation」(MMVO)において、新型「Mazda2」(日本名:デミオ)の生産を開始。また、昨年から建設を進めてきたMMVOのエンジン機械加工工場も完成し10月21日から稼働している。グローバルで好調な「SKYACTIV技術」搭載車の販売増に対応するために、MMVOの年間生産能力を2016年3月期には25万台まで増強するという。今後は、このメキシコ工場でCX-3の生産を行なう可能性も十分にある。

 なお、10月23日から発売した新型マツダ・デミオのディーゼルエンジン搭載車「マツダ・デミオXD Touring」(4WDは12月に発売)を10月17日から10月26日、東京ミッドタウンで行われた「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH」に出展した。(編集担当:吉田恒)

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