御嶽山の噴火による犠牲者、その大半は噴石による外傷が原因

2014年10月12日 16:13

insiderman 曰く、 御嶽山の噴火により多くの死者が出ているが、死因の大半は噴火による噴石が当たったことによるものだという(毎日新聞の記事中日新聞の記事産経WESTの記事)。

噴火の写真を撮影していた犠牲者も多く、写真撮影をしようとして逃げ遅れた可能性も考えられる。また、家族に連絡しようとしていたのか、携帯電話を握りしめたまま亡くなっていた人もいるとのこと。

噴石は数センチから十数センチといったサイズだが、その速度は時速300kmにも達すると考えられるそうだ。この速度で頭部に噴石が激突した場合、ヘルメットをかぶっていたとしてもそのダメージは防ぎきれないという。

もし不幸にも噴火に遭遇したら、まずは噴石から身を守る手段を見つけるのが重要なようだ。

 なお、気象庁の常時観測対象となっている47火山のうち、噴石から登山者の身を守る避難壕(シェルター)を設置しているのは10~11火山にとどまるという。阿蘇中岳の避難壕のように、劣化が激しく設置時期も不明なものもあるようだ。避難壕設置を検討する自治体もあるが、設置・維持の費用負担は大きい。山梨県の横内正明知事は富士山での避難壕設置について、「何千人も収容できる大きさのものは現実的ではなく、規模や場所を検討する」と述べているそうだ(中国新聞アルファの記事産経WESTの記事くまにちコムの記事中日新聞の記事)。

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