【木村隆のマーケット&銘柄観察】バルクホールディングスはマーケットリサーチ部門が牽引

2014年9月9日 09:48

  バルクホールディングス <2467> (名セ)に注目したい。今2015年3月期の第1四半期は売上げ4憶2300万円(前期比32.9%増)、営業損失2600万円(前年同期は800万円の損失)と、増収、減益決算となった。ただ、これも売り上げ総利益の段階では前期の8500万円から1億100万円へアップ、業容拡大に伴う販管費一般管理費の拡大が減益の要因となっている。

  同社はコンサルティング事業、マーケティング事業、IT事業、住宅関連事業において、さまざまな業種の顧客に接してきた。コンサルティング事業においては1500社超の顧客対して、情報セキュリティーのコンサル実績を達成、業界のリーディングカンパニーとなっている。

  近年ではグループ会社間のシナジー効果も活性化、顧客に対し情報セキュリティーのコンサルティングからマーケティングリサーチのご提案、事業戦略のコンサルティング、システム導入支援までの幅広いソリューションのご提案ができるようになっている。

  足元ではマーケティング事業が好調だ。インターネットを主としたマーケティングリサーチ事業は、引き続き高付加価値(サポート、分析等)のニーズと低価格・短納期のニーズの二極化の傾向にある。このような中において、「リサーチ・サポート」が他社との差別化に繋がっていることから、受注は堅調に推移している。

  戸建住宅の建築工事請負及びリフォーム工事全般を展開する住宅関連事業は、足元の受注状況としては消費税引き上げの反動は既に収束しており、概ね前年同四半期並みに推移している。このような状況において、新規・大口顧客の獲得を目的として、継続的にイベントを開催し、受注の拡大を図っている。

  今3月期は売上げ19憶2300万円(前期比13.6%増)、営業利益2700万円(前期比3.5%増)を見込んでいる。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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