ケンコーマヨネーズ Research Memo(2):サラダ市場のパイオニアとして業界内で高い評価
2014年7月10日 19:59
*20:02JST ケンコーマヨネーズ Research Memo(2):サラダ市場のパイオニアとして業界内で高い評価
■会社概要
(1)会社沿革
1958年3月に神戸で食用油脂の販売会社として創立されたのがケンコーマヨネーズ<2915>の起源となっている。創業から現在に至るまで、同社の歴史の中で大きな転換点が二度ほどある。第一に、食用油の販売事業から業務用マヨネーズの製造販売へと事業を転換した1961年である。
会社設立当初は関西の煮豆・総菜店向けにコロッケや唐揚げ用油として、またマヨネーズの原料として食用油を販売していた。当時は自家製のマヨネーズを作っている総菜店が多くあったが、手作りだと夏場には油とタマゴが分離するなど品質が安定しないという問題点があった。そこで同社は安定した品質のマヨネーズを製造販売すれば、需要が見込めると判断、1961年に業務用マヨネーズメーカーとして事業を開始することになる。
当初は販売に苦労したが、マヨネーズを使った総菜メニューを提案していくことで、顧客からの信頼を得ることに成功し、販売数を拡大していった。1970年以降になると食事の洋食化が進むと同時に、外食産業が立ち上がったことで、業務用マヨネーズの需要も拡大し始め、同社の業績も成長期に入っていった。
二つ目の転換点は1977年で、業界初のロングライフサラダを発売した年になる。ロングライフサラダは袋を開封しなければ、1カ月は賞味期限を保てるサラダとして、外食企業やベーカリー向けを中心に需要が急速に拡大し、業務用マヨネーズの専業メーカーであった同社の業績が、更に成長拡大していく契機となった。同社はその後も、ごぼうサラダやパンプキンサラダ、ツナサラダなど業界初となる新製品を相次いで開発、投入しており、サラダ市場を開拓してきたパイオニアとして、その商品開発力は業界でも高い評価を受けている。
1990年以降は単身世帯の増加や高齢化社会の進展、女性の社会進出など社会環境の変化によって中食市場が立ち上がり始め、スーパーやコンビニエンスストア(以下、CVS)などで総菜や弁当などの需要が拡大。同社もこうした市場の成長を取り込むべく、サラダ・総菜事業やタマゴ加工品事業を拡大していく。タマゴ加工品とは、弁当などに入る卵焼きやパン用のタマゴサラダ、冷やし中華などに入る錦糸卵、おでん用玉子、スクランブルエッグなど多彩な種類を供給している。
また、2005年には海外事業にも進出。中国にサラダの製造販売会社(持分法適用関連会社)を設立したほか、国内でも新たに最終消費者のニーズを吸い上げ、商品開発に活かしていくためのサラダショップ『Salad Cafe』をオープンした(現在、16店舗)。
株式の上場は1994年で、日本証券業協会(現東京証券取引所JASDAQ市場)に店頭登録し、その後2011年に東京証券取引所第二部、2012年3月には第一部に上場を果たしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》