【アナリスト水田雅展の銘柄分析】京写は強基調に転換、今期見通しを評価して1月の戻り高値試す

2014年6月12日 09:36

  プリント配線板大手の京写 <6837> (JQS)の株価は、5月の直近安値240円から切り返しの展開となり、上げ足を速めて300円近辺まで急伸した。強基調に転換した形であり、今期(15年3月期)増収増益見通しを評価して1月の戻り高値348円を試す展開だろう。低PERや低PBRも支援材料だ。

  生産量世界トップの片面プリント配線板、および両面プリント配線板を収益柱として、実装関連事業も展開している。中期経営計画では、目標数値として16年3月期売上高200億円(片面プリント配線板100億円、両面プリント配線板85億円、実装関連事業15億円)、営業利益率6%、ROE15%以上、ROA6%以上を掲げている。

  重点戦略としては、LED照明関連など環境対応製品の強化、片面プリント配線板分野における圧倒的トップシェアの獲得、海外生産の拡大、技術革新やコスト対応による収益力向上、基板・実装関連に次ぐ第3の事業の確立に取り組んでいる。

  今期(15年3月期)の連結業績見通し(4月30日公表)は、売上高が前期比5.4%増の170億円、営業利益が同9.0%増の8億70百万円、経常利益が同6.7%増の8億40百万円、純利益が同19.3%増の6億20百万円、配当予想は前期と同額の年間5円(期末一括)としている。

  主力の片面プリント配線板の需要は、国内外のLED照明関連や海外の自動車関連向けを中心として好調に推移する。国内LED照明関連の需要が両面プリント配線板から、当社が高シェアを持つ片面プリント配線板へシフトしていることもプラス要因となりそうだ。

  国内の生産効率化、海外での生産設備の自動化推進、調達コストの削減などの効果も寄与して増収増益見込みだ。想定為替レートは1米ドル=100円としている。足元の需要は想定以上のペースのもようであり、上振れ余地がありそうだ。世界的な景気回復も背景として好業績が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、上値を切り下げてやや軟調展開だったが、5月20日と5月21日に付けた直近安値240円から切り返しの展開となり、上げ足を速めて6月10日には302円まで上値を伸ばす場面があった。調整が一巡して今期好業績見通しを評価する動きだろう。

  6月11日の終値300円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS43円26銭で算出)は7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.7%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS338円63銭で算出)は0.9倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線に対するプラス乖離率が10%程度に拡大して目先的な過熱感はあるが、週足チャートで見ると26週移動平均線を突破して強基調に転換した形だ。今期好業績見通しに加えて、低PERや低PBRも支援材料であり、過熱感を冷ますための自律調整を挟みながら1月の戻り高値348円を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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