為替市場見通し:日銀金融政策決定会合での追加緩和策の可能性を見極める展開
2014年6月7日 13:36
*13:36JST 為替市場見通し:日銀金融政策決定会合での追加緩和策の可能性を見極める展開
■ドル・円強含み、米景況感の改善と米長期債利回りの上昇などを意識
先週のドル・円は強含み、101円76銭から102円80銭まで上昇した。ドル・円は、米国の景況感が改善しつつあることで米国10年債利回りが2.4%台から2.6%台まで反発したこと、米地区連銀経済報告で米国の景況感への楽観的な見方が示されたこと、日米の株高継続などを好感して、101円76銭から102円80銭まで上昇した。取引レンジ:101円76銭-102円80銭。
■日本銀行金融政策決定会合に要注目
今週のドル・円は、ウクライナ情勢に警戒しつつ、日本銀行金融政策決定会合での追加緩和策の可能性を見極める展開となる。安倍政権の新成長戦略への期待感、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による外貨建て資産への投資増額期待から下げ渋る展開が予想される。
■日本銀行金融政策決定会合(12-13日)
今月末、安倍政権は、新成長戦略を発表し、法人実効税率減税などを打ち出すことが予想されており、日本銀行に対しては追加緩和策、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に対しては、株式や外貨建て資産への投資増額が期待されている。2015年10月の消費増税(10%)の判断材料が、2014年7-9月期の国内総生産(GDP)となることから、日本銀行による異次元の量的・質的金融緩和第2弾への期待感が高まっている。
■黒田日銀総裁会見(13日)
黒田日銀総裁は、ドル・円相場が100円台に突入したタイミングで、ウォール・ストリート・ジャーナル紙などで円高を牽制する発言を繰り返した。ドラギ欧州中銀総裁がマイナス金利を導入することでユーロ安誘導を打ち出したため、ユーロ売り・円買い圧力を回避する措置として、日本銀行による追加緩和策が予想されている。
■ウクライナ情勢
7日にポロシェンコ新ウクライナ政権が発足するが、ウクライナ東部では、ウクライナ軍と親露武装勢力との武力衝突が激化しつつある。ウクライナ東部での紛争が激化した場合、リスク回避の円買い圧力が強まることになる。
■本邦機関投資家の外貨建て資産投資
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による外貨建て資産への投資増額観測が高まっていることで、本邦機関投資家による新規の外貨建て資産への投資増額が期待されている。
主な発表予定は、9日(月):(日)1-3月期国内総生産改定値、10日(火):(米)4月卸売在庫、11日(水):(日)5月国内企業物価指数、12日(木):(日)4月機械受注、13日(金):(日)日銀金融政策決定会合の結果判明。
予想レンジ:100円00銭-105円00銭《TN》