中小型株にようやく底入れ感が台頭か【クロージング】

2014年5月15日 16:11


*16:11JST 中小型株にようやく底入れ感が台頭か【クロージング】

15日の日経平均は続落となり、107.55円安の14298.21円(出来高概算20億4000万株)で取引を終えた。朝方こそ14200円を下回る局面がみられたが、その後は14300円を回復するなど、続落ながらも底堅さが意識された。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が6割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに下落。

日経平均の下落率(-0.75%)に対して、ジャスダック平均が-0.08%と小さく、マザーズ指数においては+1.16%とプラスだった。米モメンタム株に売りが広がっており、この影響から売りが先行したものの、その後は底堅さが意識される格好である。足元でようやく底入れ感が台頭してきた感のある新興市場の中小型株を見直す動きが強まるかが、引き続き注目されるところだろう。また、ソニー<6758>、メガバンクなどが冴えない値動きだったが、ひとまず決算が一巡した。今後は改めて業績見通しなどを手掛かりにした見直しの流れに向かいそうである。

ウクライナ情勢といった外部環境が不安のなか、底入れ感が働いてきた中小型株などが、物色対象として意識されやすいだろう。もっとも、地合い改善には見極めが必要なため、単純な出遅れ感というよりは、業績面やテーマ性などが求められよう。《KO》

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