「Webはデフレを加速させる一因」説

2014年5月8日 13:44

あるAnonymous Coward 曰く、 「デフレからの脱却」がしきりに叫ばれているが、デフレの一因にはWebがあるのではないかという主張があるようだ。

 これによると、デフレが始まったとされている1998年はWindows 98が発売されてWebが一般家庭に普及し始めた頃だそうだ。現在ではネットでニュースなどさまざまなコンテンツが無料で読め、また無料で通話できるSkypeやそのほかアプリなどが登場し、さらにゲームも無料でプレイできるようになるなど、今まで有料だったさまざまなものが無料になっている。これによりお金が使われなくなり、デフレが加速しているという。

 また、運営コストが少なくて済むネット通販も登場、企業や従業員の可処分所得も減少するだけでなく、同業他社や配送業者への値下げ圧力などでさらなるデフレが呼び込まれるという。

 さらに規制緩和は過当競争を生み出しデフレを誘うとし、「ネット通販の権化」である楽天の三木谷氏や「規制緩和教の教祖」である竹中元大臣が参加している政府の産業競争力会議にはデフレ脱却への本気度が見えないなどともされている。

 タレコミ子的には、Webの登場により今までTV局や新聞社、出版社といった一部大手の独占からマスメディアは開放され、より多くの企業がその勝負できるプラットフォームができ経済は活性化されていると考えているし、また「無料ゲーム」によって確かに任天堂などの売り上げは減ったが、その代わりDeNAやGREEなどの企業が大きく成長している。むしろWebよりも、それ以外のサービス業や製造業などの労働力搾取のほうが問題だと思うのだがいかがだろうか。

 スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | インターネット | お金

 関連ストーリー:
iPhone向けゲームでは「追加ステージの有料配信」をするとレビュー評価が下がる 2014年04月30日
無料携帯ゲームの3DS移植作「パズドラZ」、フルプライスでも販売数初週54万本を超える大ヒット 2013年12月20日
たかだか100円のアプリケーション購入を躊躇するのはなぜ? 2012年01月01日

 

関連記事

最新記事