USS Research Memo(2):オートオークション市場シェアは業界首位の3割強を維持
2014年3月13日 18:00
*18:00JST USS Research Memo(2):オートオークション市場シェアは業界首位の3割強を維持
■事業概要
USS<4732>の事業セグメントは、オートオークション事業、中古自動車等買取販売事業、その他事業と3つに区分されている。売上高の73.1%、営業利益の95.8%を占めるオートオークション事業が収益の柱となっている。
(1)オートオークション事業
オートオークション事業では、運営会場を国内17ヶ所で展開している。主な収入は、出品会員から徴収する出品手数料、成約手数料と落札会員から徴収する落札手数料からなる。
USSグループのオークション出品台数シェアは、2013年実績で31.8%と2位以下を大きく引き離し、会員数も4万5000社(2013年末)と圧倒的な数を誇る。東京会場や名古屋会場など大規模会場を利便性の良い郊外に立地し、良質な中古車を大量出品することで集客力を高め、成約台数を増やす(=さらに出品台数が増加する)ビジネス戦略をとっているのが特徴だ。
地域別の出品台数(2013年暦年ベース)では、北海道、関東・甲信越、中部、九州・沖縄地区で高いシェアを持つ。半面、近畿、中国・四国地区ではシェアが10%台と低水準にとどまっており、全国7ブロックのなかでトップシェアを獲得していない地域である。近畿ではJAAの100%子会社であるHAA神戸が36.5%と強い。近畿エリアのシェアをいかに拡大できるかが、全体のシェア上昇のカギを握っているとも言える。なお、同社グループ内における地域別出品台数構成比(2013年4-12月期)では、関東・甲信越が43.0%、次いで中部が27.6%となっており、この2ブロックで全体の約7割を占めている。
(2)中古自動車等買取販売事業
子会社のR&Wで展開している。オークションに出品する中古車を1台でも多く確保するために、中古車の買取チェーン店「ラビット」を全国展開。大半はオークションに出品しているが、一部は直接販売も行っている。また、事故現状車の買取販売も手掛ける。同事業の売上高は全体の17.1%を占めるが、営業利益は2.4%と低く、オークション運営事業の補完的事業としての位置付けとなっている。
(3)その他事業
その他事業は、子会社のアビヅで展開する廃自動車等のリサイクル、カークエスト東洋事業部で展開する廃ゴムのリサイクル、USSロジスティクス・インターナショナル・サービスで展開する中古自動車の輸出代行サービスの3つの事業からなる。アビヅでは廃自動車の解体などによって生じる鉄スクラップや中古パーツなどの販売、カークエスト東洋事業部では廃タイヤなどを原料とし、弾性舗装用ゴムなどの製品化を行っている。また、輸出代行サービス事業はUSSの東京会場と横浜会場の2ヶ所のみで行っており、同会場で成約した輸出代行業者向けのサービスとなる。その他事業の売上高は全体の9.8%、営業利益は1.8%となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》