前場に注目すべき3つのポイント~中国主要経済指標を見極める展開へ
2014年3月13日 08:18
*08:18JST 前場に注目すべき3つのポイント~中国主要経済指標を見極める展開へ
13日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:神経質な相場展開のなか、中小型株へのシフトが強まる
■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の売り越し
■前場の注目材料:ダイキョーニシカワ<4246>が東証1部に新規上場(公開価格:1600円)
■神経質な相場展開のなか、中小型株へのシフトが強まる
☆日経225想定レンジ:上限14875円-下限14750円
13日の東京市場は神経質な相場展開になりそうだ。12日の米国市場は、引き続きウクライナ情勢への不安や中国の金融リスクへの懸念も根強く、まちまちの展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大証比15円安の14815円となり、日経平均は12日に400円近い下落となった反動も期待しづらい状況であろう。
特に中国経済の先行き懸念や金融リスクが深刻化していることから、運用リスクを回避する動きが強まりやすい。14日に先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、ロールオーバー中心とはいえ、先物主導の需給要因に振らされやすいだろう。12日の日経平均の下げ幅は、610.66円安となった2月4日以来の大きさ。しかし、売買代金は4営業日連続で2兆円を割り込んでおり、薄商いのなかをインデックスに絡んだ売りに押された格好だった。
大幅下落に対する反動から底堅さも意識されそうだが、中国・上海市場の動向を睨みながらの神経質な相場展開が続きそうである。期末要因もあって借株返済に伴う買い戻しのほか、NISA需要に伴う配当志向の物色などが意識されるが、リスクを回避させる動きのなかでは、効果は限定的か。
一方、日経平均、TOPIXの2.0%超の下落に対し、マザーズ指数が1.80%、ジャスダック平均が0.65%、東証2部指数については0.39%の下げにとどまっていた。日経平均の神経質な値動きのなか、個人主体の資金は中小型株へシフトする状況になりそうである。
■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1460万株、買い1410万株、差し引き50万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
3月6日(木):480万株の売り越し
3月7日(金):130万株の買い越し
3月10日(月):500万株の買い越し
3月11日(火):710万株の買い越し
3月12日(水):50万株の買い越し
■前場の注目材料
・日本時間14時30分予定の中国主要経済指標を見極める展開へ
・帝人<3401>、炭素繊維複合材を欧州エアバスに供給
・ダイキョーニシカワ<4246>が東証1部に新規上場(公開価格:1600円)
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 1月機械受注(前月比予想:+7.1%、12月:-15.7%)
08:50 前週分対外対内証券売買
11:00 菅官房長官、定例記者会見
<海外>
09:30 豪・2月失業率(予想:6.0%、1月:6.0%)
09:30 豪・2月雇用者数増減(予想:+1.5万人、1月:-0.37万人)《KO》