トレンドは下に出る格好だが、周期では押し目拾いか【クロージング】
2014年3月12日 16:26
*16:26JST トレンドは下に出る格好だが、周期では押し目拾いか【クロージング】
12日の日経平均は大幅反落となり、393.72円安の14830.39円(出来高概算20億2000万株)で取引を終えた。下げ幅は610.66円安となった2月4日以来の大きさ。売買代金は4営業日連続で2兆円を割り込んでおり、薄商いのなかをインデックスに絡んだ売りに押された格好か。クリミア自治共和国の議会がウクライナからの独立を決議したことや、中国企業の債務不履行への懸念などが嫌気された米株安の流れを引き継ぐ格好から売りが先行した。
ただ、シカゴ先物の流れから15000円処での踏ん張りが見られるかに思えたが、主要銘柄が総じて軟調ななかで、じりじりと下げ幅を広げる展開に。指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>、ファナック<6954>が3%を超える下げとなるなど、インデックスに絡んだ売買が日経平均を押し下げる格好となっていた。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が9割を超えて全面安商状。セクターでは東証33業種すべてが下落している。
日経平均はトレンドの出やすいタイミングで、大きく下に出る格好となった。一目均衡表の雲下限は今後切り下がりをみせるため、雲下限に抑えられる形状となることで、まずは雲下限の突破を見極める必要がありそうだ。この動きが見られないようだと、押し目買いの動きも限られそうである。MACDではシグナルとの乖離が縮小しており、陰転シグナル発生が意識されるところ。ただ、2月以降のリバウンド局面では幾度かシグナルが陰転しそうな局面でシグナル悪化を回避していた。その周期からは、押し目拾いの局面にも映る。《KO》