【中国から探る日本株】アリババがLINEに出資? ソフトバンクの買収観測から派生か

2014年2月28日 08:06


*08:06JST 【中国から探る日本株】アリババがLINEに出資? ソフトバンクの買収観測から派生か
日本では先ごろ、ソフトバンク<9984>が無料通話・メールアプリLINEの株式取得を目指していると報じられ、ソフトバンクを中心に関連銘柄が急伸する場面があった。LINEの親会社である韓国のネイバーは同観測を否定しているが、中国でもこの買収報道を巡り、新たな観測が浮上している。電子商取引大手のアリババ・グループが、大株主であるソフトバンクと共同でLINEに出資するという内容だ。

現地の複数メディアが報じているが、それ以上の詳細は不明。ソフトバンクの出資観測から派生した可能性があり、「根拠のないうわさに過ぎない」とみる向きも多いようだ。ただ、アリババとLINEとの提携は、経営戦略として合理的に理解できるとの見方もある。LINEに出資することで、ライバルのテンセント(騰訊)が展開するメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」に対抗することができるためだ。

中国のメッセージアプリ市場では、微信が圧倒的なシェアを握る。調査会社アイリサーチによると、微信のユニークユーザー数は昨年12月に1億2100万人。これに対して、アリババや中国電信(チャイナ・テレコム)が展開する類似サービスのユーザー数は各1000万-1500万人にとどまっている。

このほか、LINEにとっても、アリババとの提携によるメリットは大きいという。LINEは2012年の中国進出に際し、セキュリティソフト最大手の奇虎360(チーフー360)をパートナーに選んだが、同社を通じたアプリのダウンロード数は思うほど伸びなかった。LINEは奇虎360との1年間の提携契約が満了するのを機に、パートナーを見直す可能性があると指摘されている。

なお、アリババの副総裁である陶然氏は、地元メディアの取材に対し、「市場の憶測に対してはコメントしない」と述べている。《NT》

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