【飛び乗り飛び降りコーナー】東京産業は新高値に躍り出て上値追いの様相、除染関連

2014年1月22日 09:13

  三菱系の機械専門商社、東京産業 <8070> は、1月21日(火)9円高(+2.18%)の421円と5営業日続伸、16円高の428円と買われ連日の昨年来の高値更新と堅調。除染関連銘柄との位置づけから騰勢を強めている。京都大学豊原治彦農学研究科准教授が、アース株式会社と東京産業との共同で、放射性セシウムを高い効率で分離して取り除く技術を開発したことを材料視した買いが継続している。再生エネルギー関連でバリュエーション的にも割安感があり見直し余地が広がることから、上昇トレンドが続く可能性があり、中長期で注目したい。

  足元の業績、主力の電力関連部門が好調なほか、化学機械関連部門も好調。電子精機部門が低調だが、環境・船舶が順調で、2013年3期業績予想は、売上高2300億円(前期比1.2%増)、営業利益12億円(同10.3%増)、経常利益14億円(同2.4%増)、純利益8億1000万円の黒字(同7.3%増)を見込む。年間配当は期末一括7円を予定している。

  株価は、週足では26週移動平均線、月足では9カ月移動平均線がサポートし上昇トレンドを鮮明にしている。経済産業省のスマートグリッド実証試験で採用された次世代型小型風力発電機「TOMOの風」や遊休地・工場屋根を有効活用の太陽光モジュールといった再生可能エネルギーへの取り組みも注目されている。PBR0.67倍と割り負けしているほか、配当利回り2.3%と利回り妙味がソコソコある。国策銘柄として割安訂正高が続く可能性大。(N)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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