コニシ Research Memo(4):「ボンド」ブランドの商品は6,500種、国内で群を抜く品揃え
2014年1月15日 17:35
*17:35JST コニシ Research Memo(4):「ボンド」ブランドの商品は6,500種、国内で群を抜く品揃え
■会社概要
(2)事業内容
○ボンド事業
コニシ<4956>のボンド事業では、主に工業用・一般家庭用の各種接着剤、シーリング材及びワックス・両面テープ等の製造販売を国内外で行っている。前期(2013年3月期)のボンド事業の業績は、売上高が49,895百万円(全売上高に対する構成比47.6%)、営業利益が4,448百万円(同82.8%)であった。
アイテム数は「ボンド」のブランドが付く商品だけで約6,500アイテムにのぼり、業界での品揃えは国内で群を抜いている。生産拠点(工場)は子会社を含めて国内4拠点、海外2拠点(中国とベトナム)となっている。一方で販売のすべては、代理店または子会社のボンド販売を経由してホームセンターや量販店、住宅メーカー、施工業者向け等に販売されている。代理店は、全国に約900社のネットワークを有している。また子会社サンライズMSIでは主に戸建て用の建築用シーリング材や自動車用シール材・接着剤を製造・販売しているが、これらはコニシや代理店を経由せずに直接最終顧客である住宅メーカーや自動車メーカーに販売している。また、中国子会社(科陽精細化工(蘇州))では、中国や東南アジアのユーザー(主に日系の建材関連企業や自動車メーカー)向けに販売している。
親会社(コニシ)と関係会社の売上高比率は図の通りコニシ75.6%、関係会社24.4%となっているが、営業利益ではコニシが65.5%、関係会社が34.5%となっており、利益面では関係会社の寄与が大きい。
向け先別売上高の内訳(コニシ単独ベース)は、図の通り住宅・建材関連が44.0%、土木建築用が25.0%、一般家庭用が14.6%、工場生産用が13.6%、ワックスが2.8%となっている。また、子会社のサンライズMSIは戸建て用の建築用シーリング材・自動車用シール材等を主力製品としている。
以上から、ボンド事業においては売上高の約70%を住宅・土木建築用が占めており、ホームセンター等で見る一般家庭用は15%程度にとどまっている。したがって、住宅、建築、土木業界の動向が同社のボンド事業に与える影響も大きいと言える。実際、建設投資の動きとボンド事業の売上高はグラフの通り、相関性が高くなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》