14日の香港市場概況:3日ぶり反落、米国株安を嫌気も下値は限定的
2014年1月14日 17:32
*17:32JST 14日の香港市場概況:3日ぶり反落、米国株安を嫌気も下値は限定的
14日の香港市場では主要指数のハンセン指数が3営業日ぶり反落となり、前日比97.48ポイント安(-0.43%)の22791.28で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同33.24ポイント安(-0.33%)の10149.22、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同12.18ポイント安(-0.27%)の4427.58だった。
ハンセン指数は売り優勢でスタート。米景気の先行き不透明感から、前日の米国株が大きく下落した流れを引き継いだ。ただ、値ごろ感が意識されたほか、この日の中国本土株がプラス圏に切り返したこともあり、下値は限定的だった。後場は方向感を欠き、マイナス圏での小動きに。明日15日以降に香港の施政方針演説、米地区連銀経済報告(ベージュブック)を控えて、慎重ムードも強まった。
ハンセン指数の構成銘柄では、中遠太平洋(01199/HK)が1.15%安。米景気の先行き不透明感が強まる中、中国の輸出への影響が警戒された。また、国際原油相場の下落を受けて中国海洋石油(00883/HK)が0.43%値下がり。HSBC(00005/HK)やテンセント(00700/HK)といった大型株も軟調だった。
半面、本土系の保険株が上昇。中国人寿保険(02628/HK)が1.81%高、中国平安保険(02318/HK)が0.59%高で取引を終えた。中国当局が保険会社の投資規制をさらに緩和する方針を示したことや、この日の本土株高が支援材料となった。また、外資系証券による目標株価の引き上げを受け、銀河娯楽(00027/HK)などカジノ株が堅調だった。
ハンセン銘柄以外では、TCLグループ系の2社が明暗を分けた。2013年通期決算での黒字転換見通しを発表したTCL通訊(02618/HK)は0.61%上昇。半面、業績悪化見通しのTCL多媒体科技(01070/HK)は6.47%値を落した。また、新モデル車の発売延期を発表した長城汽車(02333/HK)が12.23%安と売り込まれた。《KO》