東芝、インドの水処理会社に出資 インドと周辺国の水処理事業を拡大

2014年1月7日 15:30

 東芝は7日、インドの水処理エンジニアリング会社UEM Indiaの26%を取得する契約を締結したと発表した。今後、同社との提携を通じて、インドを起点に周辺諸国も含めた市場で水処理事業を展開していくという。

 東芝によると、UEMは水処理EPC(Engineering, Procurement and Construction)、O&M(Operation and Maintenance)の遂行能力に優れ、インドを中心に北米や中米、アフリカなど世界30か国に350箇所以上の水処理施設を納入している。

 また、膜分離活性汚泥法や逆浸透膜による淡水化・水再生など、水処理技術分野での豊富な実績を持つ。従業員数は約750人で、2013年3月期の連結売上高は約70億円。

 東芝は、UEMと資本提携することで、インド市場を中心に東芝の製品・技術を拡販していくとともに、両社のシナジーにより発電所向け水処理プラントの受注拡大を目指すほか、日系進出企業や環境意識の高い現地企業に対し、現地の事情に精通したソリューションとサービスを提供していくという。

 インドの水市場は、経済発展と都市化を背景にした公共事業分野への投資が拡大しているほか、不足する水資源の確保と汚染対策のため、産業分野を中心に、造水・水再生処理の分野で高い成長性が見込まれる。

 東芝は、今回の提携でインドと周辺諸国の水市場に参入することで、2020年度の水処理ビジネスにおける海外売上高比率20%以上を目指すとしている。

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