【中国の視点】2014年の中国経済、GDPより環境目標設定を優先へ
2013年12月20日 08:11
*08:12JST 【中国の視点】2014年の中国経済、GDPより環境目標設定を優先へ
環境汚染の深刻化や産業構造の不均衡、大都市への人口集中など中国経済が抱えているさまざまな問題の顕在化を受け、2014年の政策目標がこれまでと大きく変化すると予測されている。
多くの経済・環境専門家は、2014年の政策目標について、国内総生産(GDP)成長率よりも環境目標が優先的に設定されるとの見方を示した。また、李克強首相が18日に開催された国務院常務会議の席上で、環境対策を強化する方針を改めて強調したことを受け、環境優先説が一段と濃厚になった。なお、首相は、北京や天津地区の黄砂被害の改善策、甘粛省で生態系実験区を建設する方針、5大湖の環境改善など具体的な目標を同会議で明らかにした。
環境を重視することは短期的にはGDP成長に影響するものの、中長期的な安定成長に寄与するほか、新エネルギーやクリーン産業などを着実に進めば、雇用の増加にもつながると分析された。さらに、政府が主導する都市化の推進について、スマート都市など環境にやさしい都市を整備することについて、大都市への人口集中の緩和につながるほか、地方都市の雇用創出にも寄与できると指摘された。
一部では、中央政府が2014年にGDP成長率を設定せず、環境目標のみ設定し、それによって環境産業などこれから中国が必要とする産業の発展を促進する可能性があるとみている。《ZN》