後場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンクや先物動向を見極めへ
2013年12月13日 12:24
*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンクや先物動向を見極めへ
13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・波乱のメジャーSQ、心理反転にはソフトバンクの上昇必要か
・ドル・円は103円57銭付近、テーパリング(量的緩和縮小)観測などで堅調推移
・ミクシィ<2121>はストップ安で寄り付くも再度売り気配に、換金売りが継続
■波乱のメジャーSQ、心理反転にはソフトバンクの上昇が必要か
日経平均は反発。62.77円高の15404.59円(出来高概算22億株)で前場の取引を終えた。為替市場での円安の流れやシカゴ日経225先物が15500円を上回っていたことから、買い先行の展開が意識されていた。しかし、先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)に絡んだ売買が、5万から10万株程度の売り越しと予想されていたが、実際には46万株程度の売り越しとなり、SQ値は15300円台とシカゴ先物から200円下押すなど、波乱のメジャーSQとなった。
その後も不安定な値動きが続くなか、前場半ばには一時15251.45円まで下げ幅を広げる局面をみせている。ただ、前引けにかけては切り返す格好からプラスに転じており、15400円を回復した。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100と、全体の6割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに下げており、なかでも小型株指数の弱さが目立つ。セクターではゴム製品、非鉄金属、証券などがしっかり。一方、保険、電力ガス、石油石炭、倉庫運輸などが冴えない。
久しぶりの波乱のSQだった。高水準の裁定買い残高などによる歪みなどから売り越しは想定内だった。ただ、あくまでも1銘柄あたり5から10万株程度であり、シカゴ先物の強い動きから、売りを吸収してくるとみられていた。しかし、結果は46万株程度の売り越しだった、寄付き後も現実を見極めるかのような不安定な値動きとなり、昨日の安値を下回る局面をみせていた。
ただ、前引けにかけては再び切り返しており、SQによる波乱のシコリは払拭された感はある。ただ、メジャーSQ通過によって海外勢はクリスマス休暇入りとなる可能性があり、物色については個人主体による中小型株物色になりやすいだろう。心理的にはソフトバンク<9984>がプラスに転じることと、ミクシィ<2121>の底打ちが必要か。
■ドル・円は103円57銭付近、テーパリング(量的緩和縮小)観測などで堅調推移
ドル・円は103円57銭付近で推移。ここまでのドル・円は、103円37銭から103円66銭まで堅調推移。ドル・円は、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)でのテーパリング(量的緩和縮小)観測、東京株式市場が強含みに推移していることで堅調推移だが、104円の大口のオプション・バリアーの防戦売りで上げ渋る展開。
ユーロ・ドルは、1.3745ドルから1.3755ドルで推移。ユーロ圏金融機関のリパトリ(外貨建て資産売却・ユーロ買い)で下げ渋る展開。ユーロ・円は、142円25銭から142円52銭まで堅調推移。
12時22分時点のドル・円は103円57銭、ユーロ・円は142円45銭、ポンド・円は169円35銭、豪ドル・円は92円74銭付近で推移。上海総合指数は、2200.92(前日比-0.09%)で推移している。
■後場のチェック銘柄
・売り一巡後の日経平均は先物への大口買いなどで切り返す展開
・ミクシィ<2121>はストップ安で寄り付くも再度売り気配に、換金売りが継続
・ソフトバンク<9984>の動向を見極め、後場も先物動向を注視へ
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
13:30 10月鉱工業生産指数確報
16:00 菅官房長官、定例記者会見
<海外>
16:00 独・11月生産者物価指数(前月比10月:-1.0%)《KO》