個人主体の中小型株物色は活発に/東京株オープニングコメント
2013年12月13日 08:18
*08:18JST 個人主体の中小型株物色は活発に
13日の東京市場は買い先行で始まりそうだ。12日の米国市場は、引き続き早期の量的緩和縮小への警戒感から下落した。一方、シカゴ日経225先物清算値(3月限)は大証比140円高の15520円であり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好でのギャップ・アップとなろう。
また、為替市場では円相場が1ドル103円60銭辺りと円安に振れていることも材料視されそうだ。米国では緩和縮小観測が強まってきており、株式はややリスクオフ気味だが、対応できる経済情勢が整いつつあるとの見方もある。影響は一時的となる可能性もあり、次第に円安基調がはっきりしてくる可能性がある。
また、先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)となるが、差し引きで1銘柄辺り5-10万株程度の売り越しと予想されていたが、これを吸収してくることになりそうだ。メジャーSQ通過によるアク抜けもあり、先高感が強まることが期待される。ギャップ・アップで始まることから、上に幻のSQを残す可能性が市場コンセンサスとなりそうだが、これをクリアできればショートカバーを誘う展開が想定される。
とはいえ、海外勢はクリスマス休暇に入るとみられ、物色はやはり個人主体の中小型株物色に向かいそうではある。12月1週の投資主体別売買動向では、個人が6週ぶりに買い越しに転じた。また、投資信託も買い越しに転じており、証券優遇税制の終了に伴う利益確定の流れは一巡した感がある。足元では好調なIPOなどもあって個人の需給は良好であり、年末に向けて中小型株や低位材料株物色が活発になろう。《TN》