欧米為替見通し:フィッシャー次期FRB副議長候補のテーパリング推奨

2013年12月12日 17:10


*17:10JST 欧米為替見通し:フィッシャー次期FRB副議長候補のテーパリング推奨

本日12日の欧米市場のドル・円は、来週17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)でのテーパリング(量的緩和縮小)の可能性が高まっていることで下げ渋る展開が予想される。

次期FRB副議長候補としてフィッシャー前イスラエル中銀総裁の名前が挙がっており、既に受諾したとも報じられている。

フィッシャー前イスラエル中銀総裁は、マサチューセッツ工科大学教授時代には、バーナンキFRB議長やドラギ欧州中銀総裁を指導しており、イスラエル中銀総裁としては、臨機応変の金融政策が知られている。

フィッシャー前イスラエル中銀総裁は、主要中銀で最初に利上げしたこと、フォワードガイダンス(将来の金融政策指針)に批判的であること、バーナンキFRB議長に12月のテーパリング(量的緩和縮小)の必要性を指摘していることなどで、ややタカ派的なスタンスと思われる。

イエレン第15代FRB議長の金融政策「最適コントロール」では、米国連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期は、2015年後半となっていることで株買い要因だが、フォワードガイダンス(将来の金融政策指針)を否定するフィッシャーFRB副議長による、テーパリング(量的緩和縮小)の早期開始、利上げ時期の前倒し観測は、ドル買い要因となる。

【今日の欧米市場の予定】

17:30 スイス国立銀行金融政策発表(現状維持の予想)
18:00 欧州中央銀行12月月報
19:00 ユーロ圏・10月鉱工業生産指数(前月比予想:+0.3%、9月:-0.5%)
22:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:32万件、前回:29.8万件)
22:30 米・11月小売売上高(前月比予想:+0.6%、10月:+0.4%)
22:30 米・11月輸入物価指数(前年比予想:-1.7%、10月:-2.0%)
24:00 米・10月企業在庫(前月比予想:+0.3%、9月:+0.6%)
03:00 米財務省30年債入札(130億ドル、リオープン)《KO》

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