2014年に「上野東京ライン」が開業

2013年12月10日 15:10


*15:10JST 2014年に「上野東京ライン」が開業
JR東日本<9020>は9日、工事を進めている宇都宮線、高崎線、常磐線と東海道線を直通運転する東北縦貫線の愛称を「上野東京ライン」にすると発表した。宇都宮線などは現在上野止まりだが、上野—東京間に約3.8キロの線路を新設して直通運転を可能にし、2014年度末に開業する計画だ。上野—東京駅間に駅は作らない。これにより、北関東から神奈川までが1つの線路でつながることになる。2008年から工事に着手し、当初は13年度中の開業を目指していたが、東日本大震災で被災した東北地方の路線の復旧を優先したため、遅れての開業となった。
「上野東京ライン」が開業すると、宇都宮・高崎・常磐線から上野駅で京浜東北線や山手線に乗り換える乗客が減り、通勤時間帯の混雑の緩和が期待される。山手線や京浜東北線の朝の混雑率は200%から180%以下に緩和される見込みだ。
混雑度の目安は、「200%」というと「体が触れ合い、相当な圧迫感があるが、週刊誌なら何とか読める」というものだが、「180%」になると「体が触れ合うが、新聞は読める」ということになる。
朝の通勤時間帯の運転本数は、1年目は1時間当たり15本、翌年からは最大20本にする方針という。
混雑の緩和は歓迎されるが、直通運転が始まると、両線の事故や遅延が影響しあうことになるため、列車のダイヤの混乱が生じやすくなるだろう。利用者にとって本当に価値のある路線になるのかが試される。《YU》

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