【引け後のリリース】イハラケミカルが新規除草剤の好調などで業績予想を増額

2013年12月9日 17:27

■PERでの割高感は消化済みの様相

  イハラケミカル工業 <4989> は9日の大引け後、2013年10月期の決算見込みを全体に増額修正し、連結業績は売上高を従来予想から1.1%引き上げて303億3400万円の見込みとし、営業利益は同じく5.9%引き上げて21億1800万円の見込みに、純利益は同41.0%引き上げて17億6200万円の見込みとした。決算発表は12月12日頃の予定。

  発表によると、前期に好調だった海外向け棉作用除草剤は作付面積の減少による売上減などがあり、農薬関連中間原料では顧客販売の低迷などによる需要減があったものの、国内外における新規除草剤の本格出荷、ならびに円安に振れた為替の影響などが寄与した。増額後の予想1株利益は30円84銭とした。

  株価は今年5月に865円の年初来高値があり、その後は8月の600円台を下値に上昇基調に転換し、11月下旬に840円まで上昇。本日の終値は776円(1円安)。増額後の予想1株利益からみたPERは25.2倍になり、市場平均との比較では、まだ割高感が残る。ただ、本日の発表前から株価は上向いており、PERでの割高感は消化済みの可能性がある。決算発表で示される今期の予想が焦点になってきた。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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