今週の日本株見通し:輸出関連中心に買い先行後は模様眺めムードへ

2013年12月9日 06:56


*06:56JST 今週の日本株見通し:輸出関連中心に買い先行後は模様眺めムードへ

先週末の米国市場は、雇用統計の上振れにもかかわらず大幅上昇の展開となり、為替市場でも円安が進む状況となっている。FOMCでの年内テーパリングの可能性は高まる方向だが、短期的にはアク抜け感へとつながる格好に。FOMCに向けては今後も波乱の余地があろうが、週初は、リスクオンの流れに乗って、主力の輸出関連株などに買い安心感が強まる公算。インテルの株価上昇なども半導体関連には追い風となろう。

一方、10日にはボルカー・ルールの最終案が採決される見通しにもなっている。銀行・証券株などには、警戒材料につながっていく可能性も高いだろう。また、今週末にはメジャーSQを控えており、先物需給への警戒感も拭いにくいだろう。週初の買い先行後は模様眺めムードが強まっていく流れを想定したい。

経済指標では、9日の景気ウォッチャー調査、11日の機械受注、12日のオフィス空室率などが注目点となる。機械受注や工作機械受注を受けて、設備投資関連の買い手掛かり材料につながるか。また、オフィス空率率が先週下げの大きかった不動産株の見直し材料につながるかなどにも注目。

物色テーマとしては、原発関連などに引き続き注目。一方、ゲーム関連などには新興市場銘柄中心に短期的な過熱警戒感を意識したいところ。また、今週は会社四季報が発売予定であり、来期の業績動向への関心なども高まっていく公算。なお、週初に投信設定予定だが、影響は限定的のもよう。《FA》

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