6日の香港市場概況:4日ぶり反発、テンセントや銀行株主導で切り返す

2013年12月6日 17:33


*17:33JST 6日の香港市場概況:4日ぶり反発、テンセントや銀行株主導で切り返す

6日の香港市場では主要指数のハンセン指数が4日ぶりに反発し、前日比30.53ポイント高(+0.13%)の23743.10で取引を終えた。一方、H株指数(本土企業株で構成)は同19.57ポイント安(-0.17%)の11376.17、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同2.73ポイント高(+0.06%)の4646.24だった。

前場のハンセン指数は軟調に推移。良好な米経済指標の発表が相次ぐ中、米量的緩和の縮小観測が一段と強まった。これを受けた前日の米国株安が嫌気されたほか、香港市場からの資金流出も警戒された。ただ、指数は後場に入り、急速に切り返す展開に。テンセント(00700/HK)や本土系銀行株の上昇が指数を主導した。とはいえ、今晩の米雇用統計など米中の経済指標の発表を近くに控えて、上値も限定的だった。

ハンセン指数の構成銘柄では、先行き期待の強いテンセントが2.27%高。終値で460HKドルに乗せ、52週高値を更新した。また、中国工商銀行(01398/HK)が1.45%高、中国建設銀行(00939/HK)が0.97%高。クレディ・スイス(CS)は本土系銀行セクターについて、優先株制度の導入が資本構造の改善につながるとみて強気の見方を示している。

中国移動(00941/HK)は利食い売り優勢で始まったが、結局変わらずで引けた。前日にはスマートフォン「iPhone」の販売を巡り、米アップルと合意に達したと外電が報じたが、同社では「交渉は継続中」とのコメントを発表。とはいえ、今月18日に行うカンファレンスにおいて、アップルとの提携を発表するとの見方が強まっている。

ハンセン銘柄以外では、TCL通訊(02618/HK)が5.20%上昇。11月のスマートフォン販売台数が過去最高を更新したことが好感された。一方、サクセス・ユニバース(00487/HK)などカジノ周辺銘柄が反落。カジノ免許の追加発行に向けた思惑から大幅続伸でスタートしたものの、過熱感も強まる中で利益確定売りが膨らんだ。《KO》

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