メジャーSQ週並みの値動きの荒さ、ソフトバンクが映す地合いの良さ【クロージング】
2013年12月5日 16:14
*16:14JST メジャーSQ週並みの値動きの荒さ、ソフトバンクが映す地合いの良さ【クロージング】
5日の日経平均は大幅続落となり、230.45円安の15177.49円(出来高概算24億6000万株)で取引を終えた。前場は売り先行後に15400円を回復する局面を見せ、その後15300円を割り込み、後場は再び15400円を回復した後に15200円を割り込むなど、来週に控えているメジャーSQ週並みの値動きの荒さだった。
そのため、強含みに推移していた中小型株なども、この動きに翻弄される格好で荒い値動きをみせていた。ソフトバンク<9984>は、後場に入り動意付き年初来高値を更新。一時8820円まで上げ幅を拡大した後に、8570円まで上げ幅を縮めるなど、こちらも荒い動き。ただ、陽線を残している点からは、地合いとして安心感につながる。
シカゴ先物が安いところで15205円を付けていたため、可能性としては織り込まれていただろう。また、いったんは25日線辺りまでの調整は意識されているところ。明日は週末要因のほか、米雇用統計を控えていることから、方向感の掴みづらい状況が続く。手控えムードのなか、先物主導による仕掛け的な売買に振らされる展開か。
ただ、2日間で500円超の急ピッチの下落となるなか、早い段階で値幅調整が完了する可能性がありそうだ。15000円もしくは9月、10月高値の14800円辺りでのボトム形成が意識される。甘利経済再生相は10月に、「株価は14800円の壁を突破できずに資産効果が止まっている」と発言し、その後甘利越えをみせた。アベノミクスへの期待から、割り込むことは許されない価格帯である。《KO》