(中国)4日の人民元相場は上昇、米副大統領の訪中を前に基準値を最高値設定
2013年12月4日 14:29
*14:29JST (中国)4日の人民元相場は上昇、米副大統領の訪中を前に基準値を最高値設定
4日の上海外国為替市場で人民元の対米ドル相場が上昇。日本時間午後2時20分現在、1米ドル=6.0919元で推移し、前日終値の6.0924元よりも元高・ドル安水準で推移している。中国人民銀行(中央銀行)はこの日の取引基準値を、過去最高値となる1米ドル=6.1300元に設定している。
本日4日はバイデン米副大統領が訪中を予定。今回の訪中では防空識別圏問題が最大の議題となる見通しだが、その中国入りを直前に控えたタイミングでの元高誘導は、人民元の切り上げ姿勢をアピールする狙いがあるとの見方も浮上している。
なお、人民銀は足元では人民元の基準値を元安方向に設定する日が目立ち、市場での値動きも小幅なものにとどまっている。人民銀の周小川総裁は先ごろ、人民元の許容変動幅拡大や為替介入の縮小に言及したが、足元では国有銀行を通じた米ドル買いを続けており、相場の安定化に努めているという。《NT》