【株式市場】材料株物色が活発で円安も寄与し日経平均は5月の年初来高値に迫る
2013年12月3日 12:21
3日前場の東京株式市場は、円相場が約半年ぶりの円安になる1ドル103円台となったためトヨタ自動車 <7203> やキヤノン <7751> などが強く、日本製紙 <3863> はクレディスイス証券の積極評価が言われて高値。
日経平均は反発して戻り高値に進み、取引時間中としては年初来高値をつけた5月23日以来の水準を回復。材料株の物色も活発で、積水化学工業 <4204> はリチウムイオン電池用の従来より大容量・低コスト素材の開発報道を材料に高値更新。ドワンゴ <3715> は入社希望者の急増にともない本気の志望者を募る意味で受験料を徴収と伝えられて人気のほどが見直され続伸。ユーグレナ <2931> (東マ)は中国市場への展開を材料に反発、ソフトフロント <2321> (JQS)は新興市場の売買活発化の中で出遅れ感とされてストップ高。
本日、新規上場となった宅配すし「銀のさら」などを運営するライドオン・エクスプレス <6082> (東マ)は公開価格2000円に対し買い気配を上げて10時46分に3105円で売買が成立し初値を形成。その後は3260円まで上げ、前引けは3115円。業績は好調で、今期・2014年3月期(単体)の予想を、売上高は165億8300万円(前期比2.8%増)、営業利益は9億1200万円(同68.4%増)、純利益は5億1000万円(同2.2倍)、1株利益は122円09銭。
東証1部の出来高概算は13億9480万株、売買代金は1兆1533億円。1部上場1764銘柄のうち、値上がり銘柄数は957銘柄、値下がり銘柄数は640銘柄。業種別指数で値上がりした業種は33業種中27業種となり、値上がり率上位はパルプ・カミ、ゴム製品、保険、医薬品などだった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【編集長の視点】イートアンドは関東圏での出店加速をテコに割安株買いが再燃し反発(2013/12/03)
・【木村隆のマーケット&銘柄観察】大日本スクリーン製造は受注高の増加を評価する方向へ(2013/12/02)