【株式評論家の視点】オーエスジーは収益急回復の見通しが強まる、上昇波動への転換近い
2013年11月7日 10:53
<銘柄の見所>
オーエスジー <6136> は上昇波動への転換が近そう。日本や中国で工具の販売が低迷、円安で為替差益が発生したが、本業の悪化を補えず、今2013年11月期の営業利益は89億4400万円と、前年同期比21%のダウンとなった。通期の見通しについても、営業利益128億円と前年同期比8%減の従来の見通しを据え置いた。
10月8日に決算が発表されたが、停滞感の強い見通しを受け、株価も以後は調整色の強い展開になっている。しかし四半期ベースの営業利益の推移は、第1四半期の16億75億円から第2四半期35億3100万円、第3四半期37億3800万円と時間の経過とともに業績はアップトレンドを明確にしている。
第1四半期はエコカー補助金の終了や中国における反日デモの影響で自動車生産が停滞した影響を受けたもので、第1四半期の営業利益水準は同社にとっては異常に低い水準とも言える。以後、同社を取り巻く環境は好転度合いを強めており、アナリスト筋では今期の増額修正、来期の大幅増益が一致した見方になりつつある。
同社は主に金属を削り出すための切削工具を取り扱っており、中でもその主力製品はタップ。日系自動車メーカーのエンジンのねじ切り加工用としては70%以上のシェアを持つ。米州は自動車・航空機産業からの好調な受注が継続しており、欧州も期を通じて受注は回復基調で推移している模様。アジアでも、中華圏では自動車産業向けの受注が堅調で、全体の売上げも回復を続けている。
同社の期初見通しの前提となる想定為替レートは1ドル=83円、1ユーロ=109円。これだけでも今期の利益増額の可能性はかなり強そう。好業績期待の機運に乗り、そう遠くないうちに出直り相場を指向する動きになりそう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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