川崎重工:ボーイング社の次世代中小型民間航空機用発電システム開発事業に参画
2013年10月24日 17:19
【10月24日、さくらフィナンシャルニュース=東京】 川崎重工(東・名:7012)は24日、米・ボーイング社、日本航空機開発協会(JADC)、日本精工(東:6471)と共同で、ボーイング社の次世代中小型民間航空機用発電システムの国際共同開発事業に参画すると発表した。2015年度末までに実用化レベルの到達を目指すという。
次世代の中小型民間航空機では、燃費向上やCO2削減要求がより一層高まると予想され、航空機の電動化およびエンジンの高バイパス化や大容量化対応の発電システムが求められる。川崎重工は従来型の油圧式IDG(電源装置)ではなく、高効率・高耐久性を誇る自社開発のトラクションドライブ式IDG(T-IDG(R))を製品化している。そのため、今回の次世代中小型民間航空機用発電システムでは、このT-IDG(R)の特長をさらに高め、応用・発展し、発電システムの負荷増大への対応など、ボーイング社のニーズに応えていくとしている。
JADCは開発計画を取りまとめ、川崎重工は発電システムの設計を取りまとめる。また、日本精工は要素試験を担当する。川崎重工は技術開発の初期段階から参画し、製品開発段階での優位性確保を目指す。【了】