【アナリスト水田雅展の銘柄分析】新日本建物の株価煮詰まる、週足は三角保合い形成

2013年10月21日 10:23

  新日本建物 <8893> (JQS)の株価は足元でモミ合い展開だが、着実に下値を切り上げて調整は一巡しているようだ。きっかけ次第で動意付く可能性もあるだろう。

  首都圏でマンション販売事業(自社開発物件の分譲、新築マンションの買取再販)、戸建住宅販売事業、流動化事業(他デベロッパー向けマンション用地販売)、不動産関連事業(不動産賃貸や建築工事請負)を展開している。

  10年11月に提出した事業再生計画に基づいて、マンション販売事業の買取再販、流動化事業の専有卸、戸建住宅販売事業を主力事業として販売活動を強化するとともに、コスト圧縮も進めて経営再建に取り組んでいる。事業再生計画決定後の12年3月期、および13年3月期は2期連続で最終黒字を達成した。

  さらに事業再生を着実に遂行するため、新規事業用地の仕入れを積極的に進める方針だ。9月19日には川崎市高津区で戸建販売事業「北見方プロジェクト(仮称)」事業用地、10月9日には東京都江戸川区で戸建販売事業「東葛西プロジェクト(仮称)」事業用地を取得したと発表している。

  今期(14年3月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比16.6%増の127億円、営業利益が同18.0%増の6億20百万円、経常利益が同3.1%減の4億05百万円、純利益が同4.2%減の4億円としている。第1四半期(4月~6月)は販売戸数減少で営業損益が悪化したが、通期では販売戸数増加によって増収営業増益の見込みだ。9月17日には、マンション買取再販事業で「ルネサンス九段下ザ・レジデンス」全35戸の完売、および「ルネサンス横浜阪東橋~医大通り~」全29戸の完売を発表している。

  株価の動きを見ると、9月18日に91円まで急伸して7月4日の83円を上抜く場面があったが、反落して足元は概ね60円~70円近辺でモミ合う展開だ。ただし6月安値44円、8月安値52円、9月安値53円、そして10月8日の安値61円と着実に下値を切り上げている。調整は一巡しているようだ。

  10月18日の終値66円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS4円02銭)は16~17倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS11円64銭)は5.7倍近辺である。週足チャートで見ると、52週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。きっかけ次第で動意付く可能性があり、足元で一旦割り込んだ26週移動平均線を回復すれば、強基調へ転換して出直りに弾みがつきそうだ。(ジャーナリト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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