今日の為替市場ポイント:日銀・岩田副総裁の講演内容

2013年10月21日 08:00


*08:00JST 今日の為替市場ポイント:日銀・岩田副総裁の講演内容

先週末18日のドル・円相場は、東京市場では97円88銭から98円16銭で推移。欧米市場では一時97円56銭まで下落し、97円77銭で取引を終えた。

本日21日のドル・円は、98円前後で推移か。22日に発表される米9月雇用統計内容を点検する必要があることから、投機的なドル売りは抑制されるとの見方が多いようだ。

日銀の岩田副総裁は中央大学で18日に講演を行い、大胆な金融緩和が円安・株価・不動産価格の上昇をもたらし、経済の好循環を作り出しているメカニズムについて説明した。今年4月より、日銀が大量の国債買入れを始めたことについて、「異次元緩和」の効果は今後現れてくると説明し、「所定内賃金や設備投資の回復が遅いとの指摘は時期尚早」であると指摘している。

講演では、「量的・質的金融緩和」の効果を阻害するリスク要因について、主に想定されるのは、ユーロ圏、米国、新興諸国や中国の経済動向であると指摘した。来年4月に実施される消費増税については、講演後の質疑応答で、「消費増税が実施され、少し心配」と述べたが、経済に重大な影響を与える要因であるとは考えていないようだ。

為替相場は1ドル=98円前後で推移しており、円安進行は一服している。「量的・質的金融緩和」が導入されて6カ月が経過したが、このままでは1%程度の物価上昇にとどまり、2%到達は難しいとの見方が増えている。来年4月の消費税率引き上げは個人消費を抑制する可能性があり、デフレ要因となる。《KO》

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