【中国の視点】米国債購入が中国の宿命、為替相場の安定にも寄与
2013年10月18日 08:10
*08:10JST 【中国の視点】米国債購入が中国の宿命、為替相場の安定にも寄与
中国国内における米国債の追加購入を反対する世論が高まっている。共産党機関紙である『人民日報』まで保有米国債の縮小に関する社説を発表した。一方、米政府は人民日報が社説を発表した後、米国が借りたお金を必ず返すという信用を数百年にわたって守ってきたと発言。これが人民日報の問いに対する回答だと米メディアが指摘した。
中国国内では、米国債の追加取得を反対する声が高まる一方、これが中国の宿命だとの見方も浮上した。中国の外貨準備高は9月末時点で3兆6600億米ドル(約360兆円)に上り、これだけの外貨準備高を消化することが容易ではないと指摘された。中国政府は日本国債や欧州国債、英国債なども購入しているが、米国債に比べて魅力的とは言えないといわれている。また、石油や外国の株式などにも投資しているが、消化できる金額が限られている。
さらに、人民元相場を適切な水準で安定させる必要があるため、米ドルの購入などいわゆる為替介入も不可欠だと指摘された。一部の経済学者は、中国政府が為替介入を実施しなければ、元高の進行がコントロールできなくなる恐れがあるため、これが伸び悩む中国の輸出にさらなる逆風になると強調した。
拡大し続ける中国の外貨準備高を消化させるには、米国債や米ドルが格好の逃げ場になるため、米国債を購入し続けることが中国の宿命だといわれている。《ZN》