今日の為替市場ポイント:ドルは98円前後で推移か、米債務上限引き上げの協議難航でドルは上げ渋り
2013年10月14日 08:00
*08:00JST 今日の為替市場ポイント:ドルは98円前後で推移か、米債務上限引き上げの協議難航でドルは上げ渋り
11日のドル・円相場は、東京市場では98円24銭から98円56銭で推移。欧米市場でドルは98円60銭まで上昇し、98円60銭で取引を終えた。
本日14日のドル・円は、98円前後で推移か。米共和党指導部のベイナー下院議長は12日、6週間の債務上限引き上げと政府機関の再開を認める代わりに、社会保障関係費の削減などを目指す超党派の財政協議機関の設置を提案したが、オバマ大統領は無条件の引き上げを主張しており、協議は再び難航している。政府と共和党側の交渉は継続しているが、ドルの上値はやや重くなりそうだ。
20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議(G20)では、米国の債務上限引き上げだけでなく、金融政策についても議論された。米国の量的緩和策縮小は新興市場からの資本流出と借り入れコストの上昇を招き、悪影響を与えるとの見方が示された。
また、発展途上国24カ国で構成するG24は10日の会議後、「非伝統的な政策の解消を示唆したことに伴う金融市場の世界的な混乱を懸念している」と表明した。米国の金融政策が変更された場合、国際金融市場に大きな影響を与えるだけに、米国の都合で好き勝手に決められるものではない。米国自身がこの事を理不尽に思うならば、国際準備通貨としてのドルのあり方を見直すことが必要となる。
【テクニカル分析】
・長期支持線:月足72円13銭(358.44円-278.50円-263.65円)
・中期目標:110円66銭(2008年8月15日)
【ドル売り要因】
・米量的緩和策の縮小見送り&ゼロ金利政策の長期化観測
・財政協議難航で米国債の債務不履行リスク消えず
・米雇用環境の急速な改善への期待後退
【ドル買い要因】
・日銀による量的・質的金融緩和は長期間継続へ
・米債務上限の引き上げは期限までに実現されるとの期待残る
・日本の経常黒字額の縮小
ユーロ・ドルは、0.8228ドル(2000/10/26)から1.6040ドル(史上最高値2008/7/15)
まで上昇後、1.1876ドルまで下落。その後、1.3710ドル(2013/2/1)まで戻したが、
1.2750ドル(2013/3/27)まで下落した。
ユーロ・円は、88円93銭(2000/10/26)から169円97銭(最高値2008/7/23)まで上昇後、94円12銭(2012/7/24)まで下落し、134円95銭(2013/9/19)まで戻した。
本日のユーロ・円は、133円前後で推移か。ドル・円相場は主に98円台前半で推移する可能性があり、ユーロは対円でやや下げ渋る可能性がある。
【ユーロ売り要因】
・欧州中央銀行(ECB)は低金利政策の長期化を示唆
・欧州諸国の債務問題に対する懸念消えず
・期限前に米債務上限の引き上げ実現の可能性
【ユーロ買い要因】
・ユーロ圏経済の良化期待
・米国の債務上限引き上げに関する協議難航
・米量的緩和策の縮小先送り&ゼロ金利政策の長期化観測
[予想レンジ]
・ドル・円:97円60銭-98円60銭、ユーロ・円:132円50銭-133円50銭
[<国内>本日の為替関連スケジュール]
・体育の日で休日(金融市場は休場)
[<海外>本日の為替関連スケジュール]
・09:30 豪・8月住宅ローン(前月比:-2.5%、7月:+2.4%)
・10:30 中国・9月消費者物価指数(前年比予想:+2.8%、8月:+2.6%)
・10:30 中国・9月生産者物価指数(前年比予想:-1.4%、8月:-1.6%)
・18:00 ユーロ圏・8月鉱工業生産指数(前月比予想:+0.8%、7月:-1.5%)
・ノーベル経済学賞、受賞者発表
・ユーロ圏財務相会合(ルクセンブルク)
・香港市場は重陽節の祝日のため休場
・米国はコロンバスデー(債券市場は休場、株式市場は通常通りの取引)《MK》