【話題】ダウ工業株30種平均株価の構成銘柄入れ替え
2013年10月7日 09:25
米国の指数提供会社S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは9月10日、米国株式市場の代表的な株価指数であるダウ工業株30種平均株価の構成銘柄入れ替えを発表し、9月20日の取引終了後に適用された。今回の入れ替えによって金融セクターのウエイトが高まったため、平均株価の動きにも影響しそうだ。
ダウ工業株30種平均株価は1896年に12銘柄でスタートし、1916年に20銘柄、1928年に30銘柄となった。構成銘柄の入れ替えは不定期に実施されるが、時代に合わせて主要業種を代表する30の優良銘柄で構成される。今回は3銘柄の入れ替えで、2004年4月以来の大幅な入れ替えとなった。
今回除外されたのは非鉄大手のアルコア、金融大手のバンク・オブ・アメリカ、IT大手のヒューレート・パッカード(HP)の3銘柄で、株価水準の下位3銘柄が除外される形となった。そして新たに採用されたのはクレジットカード大手のビザ、金融大手のゴールドマン・サックス・グループ、スポーツ用品大手のナイキの3銘柄である。グーグルやアップルは株価水準が高すぎるとして採用が見送られたようだ。
■金融セクターが増加、製造業は低下が鮮明
この結果として金融セクターの銘柄数が増加し、構成30銘柄に占める金融セクターのウエイトが一段と高まることになった。算出開始から現在まで構成銘柄に残っているのはゼネラル・エレクトリック(GE)だけであり、構成銘柄に占める製造業のウエイトは低下傾向である。米国の産業構造の変化を反映しているとも言えるだろう。
ダウ工業株30種平均株価は、各銘柄の株価を合計して銘柄数で割る単純平均型(新株発行や株式分割などで指数の連続性をそこなわないように除数を調整)の株価指数である。単純平均型の株価指数は、米国のダウ工業株30種平均株価も日本の日経平均株価225種も、株価水準の高い値がさ株の影響を受けやすいという特徴がある。
構成30銘柄の10月4日終値で見ると、株価水準が高い上位3銘柄は1位がビザの190ドル48セント、2位がIBMの184ドル10セント、3位がゴールドマン・サックス・グループの156ドル55セントである。その他に3M、シェブロン、ボーイング、ユナイテッド・テクノロジーズの4銘柄が100ドルを超えているが、上位3銘柄との差は大きい。逆に株価水準が低い下位3銘柄は、インテルの22ドル81セント、シスコシステムズの23ドル02セント、GEの24ドル05セントである。
金融セクターの銘柄数が増えたことによるウエイト上昇だけでなく、新たに採用されたビザとゴールドマン・サックス・グループの株価水準が1位と3位を占めている。このためダウ工業株30種平均株価の動向を探るうえでも、この2銘柄の株価の動きが重要になることは確かだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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