新興市場見通し:神経質な展開も、バイオ関連やネット関連を中心とした物色が継続か
2013年10月5日 16:57
*16:57JST 新興市場見通し:神経質な展開も、バイオ関連やネット関連を中心とした物色が継続か
先週(9/30-10/4)の新興市場は、外部環境に対する警戒感が心理的な重しとなった一方、中小型株への根強い物色意欲が支援材料となり、強弱感の対立する展開となった。米財政問題に対する警戒感や消費増税の悪影響に対する懸念など地合い悪化が嫌気され、直近で上昇の目立っていた銘柄を中心に利益確定売りが先行した。また、9月は月間でマザーズ指数の上昇率が約30%に達するなど、短期的な過熱感も意識される格好に。ただし、円高警戒感が高まる中で、内需系のネット関連などには資金が向かうなど、物色意欲は旺盛だった。なお、週間の騰落率は、日経平均が-5.0%であったのに対して、マザーズ指数は-1.4%、日経ジャスダック平均は-0.7%だった。
個別では、ナノキャリア<4571>やペプチドリーム<4587>、テラ<2191>など、直近まで上昇の大きかったバイオ関連に利益確定売りが膨らんだ。また、ミクシィ<2121>は今期業績計画の大幅な下方修正が嫌気されたほか、サイバーエージ<4751>はグリー<3632>の人員削減を受けて連想感が波及し軟調だった。一方、コロプラ<3668>は、スマホ専用クイズ&カードバトルRPG「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」が累計800万ダウンロードを突破したと発表したことなどが材料視され上値追い。また、ユナイテッド<2497>は、スマホきせかえアプリ「CocoPPa(ココッパ)」の全世界累計ダウンロード数が1500万を突破したほか、タカラバイオ<4974>は新たなiPS細胞作製方法に関する特許の全世界商用ライセンスを、iPSアカデミアジャパン社から取得したと発表し強含んだ。
今週(10/7-11)の新興市場は、外部環境の先行き不透明感が燻る中で、神経質な展開となりそうだ。米財政問題の行方には予断を許さない状況となっており、リスクテイクの動きは強まりづらいとみられる。一方、先週もバイオ関連やネット関連の循環物色が続くなど、中小型株に対する物色意欲は旺盛と言える。リスクオフに伴う円高進行が一段と加速する局面や、外部環境の不透明感から景気敏感系の大型株に手掛けづらさが意識される局面では、相対的に中小型株へと短期資金が向かうと想定したい。
個別では、バイオ関連やネット関連を中心とした物色が続くことになりそうだ。今週は、7日にノーベル医学・生理学賞、8日に物理学賞、9日に化学賞などの発表が予定されており、あらためて思惑的な物色が強まる可能性があるだろう。ただし、「オートファジー(自食作用)」関連などには事前に相当程度、期待感が織り込まれているとみられ、発表後の動向にはやや警戒。その他、今月の臨時国会では薬事法の改正が見込まれる中で、iPS細胞関連や再生医療関連などの動向に注目も。
また、ゲームやネット関連については、直近で物色の柱がガンホー<3765>からコロプラ<3668>へと移行している。コロプラはスマホ専用クイズ&カードバトルRPG「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」の大ヒットを追い風に上値追いが続いており、同社の動向がゲーム関連への物色を左右しよう。なお、今週は8日にエナリス<6079>がマザーズ市場へ上場する。省エネ・代替エネルギー関連のIPOとなるため人気化が期待され、同時に、他の代替エネルギー関連などにも物色が波及することも期待される。《FA》