中1女子「お酒を飲みたいと思ったことがある」男子を上回る

2013年9月23日 09:41

 文部科学省が全国の小中高生を対象に調査したところ、飲酒への関心は年齢が上がるにつれて高くなり、さらに中学1年以降は、女子の方が男子より高いという結果になった(「薬物等に対する意識等調査」)。

 酒を「飲みたいと思ったことがある」と回答した子どもの割合は、高校1年以上で50%を超えた。男女別では、「飲みたいと思ったことがある」は、小学5年では男子の方が高かったが、小学6年で等しくなり、中学1年以降では全ての学年で女子の方が高くなっていた。

 たとえば、高1の男子で「飲みたいと思ったことがある」は53%だが、高1女子は59%だ。実際に20歳以上になったら酒を「飲むと思う」と回答した割合も、中学1年以降は女子の方が男子より高かった。

 なぜ女子の方が、飲酒への関心が若干とはいえ高いのか。同調査では酒の宣伝やコマーシャルについても尋ねているが、男女ともにCMについては「なんとも思わない」と回答した子どもが6~7割と最多だった。

 一方で、酒のCMに対して「おいしそう」と回答した子どもの割合は、小学校6年生以降、女子の方が高くなり、その差は学年が上がるにつれて拡大していく。特に高校2年と3年では、男子に比べて女子の方が約9ポイント高かった。「お酒=おいしそう」とのイメージが、女子の飲酒への関心を高めた要因のひとつかもしれない。

 「若者の酒離れ」が叫ばれる中、飲料メーカーにとっては女性客の取り込みは必至だ。女性が楽しんで飲めるよう味のバリエーションを増やしたカクテルや、カロリーを抑えた商品が増えていることがそれを物語っている。

 CMにも10代女性に人気の芸能人がよく起用されている。キリンビールの「淡麗グリーンラベル」には嵐のメンバーが出演しているし、サントリーは「カロリ。」のCMに佐々木希、宝酒造はタカラcanチューハイ「すりおろし」シリーズで今年3月、お酒のCMが初めてとなる剛力彩芽を起用した。飲酒に対する女子中高生のポジティブなイメージには、こうしたメーカーの戦略も影響してしまっているのかもしれない。(編集担当:北条かや)

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