【編集長の視点】パイオラックスは内外の新工場稼働、業績上ぶれ、連続増配も

2013年9月18日 09:10

<銘柄ウオッチ>

  パイオラックス <5988> は、今年8月に海外で新工場の稼働が開始され、新工場の着工が相次いだことから、今年5月につけた年初来高値3070円に肉薄しているが、今3月期業績の上ぶれ・連続増配観測も強まっており、高値抜けから東証第1部指定替え後の1995年10月につけた上場来高値3800円を意識する高値追いに拍車が掛かりそうだ。

  同社は、今期から推進している中期経営計画で最終年度の2016年3月期の目標業績に売り上げ600億円(前期実績484億7600万円)、営業利益72億円(同51億8900万円)を掲げている。この達成に向けたエンジンには、アジア・北米事業と医療事業の成長を図ることを中心に位置付けている。このアジア事業の成長では、今年8月にインドネシアの新工場の稼働を開始し、中国第2の生産拠点となる武漢パイオラックスの開所式を行うとともに、韓国の新工場建設に着工するなど相次ぎ海外生産力の増強を具体化、昨年12月のインド工場稼働や今年5月のタイの第4新工場取得とともにアジア事業の拡張が実現している。

  業績も好調に推移しており、今期業績は、売り上げ506億円(前期比4%増)、経常利益58億円(同0.4%増)、純利益38億円(同1%増)と続伸が予想され、純利益は、前期の過去最高(37億5700万円)を小幅ながら連続更新する。主力取引先の自動車業界の国内の自動車生産台数は、減少傾向が続くが、海外の自動車市場が新興国を中心に拡大、内外メーカー向けにグローバルな拡販を推進することが要因となる。ただこの業績予想は、為替レートについて1ドル=90円と想定しており、このところの円安進行や、海外の生産能力増強などから上ぶれ観測が強まっている。

  今年9月13日発売の東洋経済会社四季報秋号では、今期純利益を42億円と上ぶれを観測している。また今期配当も、前期の創立80周年記念配当10円を含めた45円(前々期実績32.5円)から35円に減配を予想しているものを、45~50円と見込み増配含みとしている。

  株価は、前期業績が上ぶれて着地し期末配当を増配、今期業績も続伸を予想したことで年初来高値をつけ全般相場急落の波及で2250円まで調整、下げ過ぎ訂正と新工場竣工で高値目前となっている。PER9倍台、PBR0.6倍の超割安修正で、高値抜けから最高値にキャッチアップしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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