【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アライドテレシスホールディングスに動意、商い膨らませモミ合い放れへ

2013年9月18日 07:28

  ネットワーク機器製造・販売のアライドテレシスホールディングス <6835> (東2)の株価はモミ合い展開が続いているが、足元で上放れの動きを強めてきた。5月の高値を試す可能性があるだろう。

  世界21カ国に展開する子会社を統括する純粋持株会社で、ネットワーク関連機器およびソリューションの企画・開発・製造・販売・保守事業などを展開している。

  今期(13年12月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比16.7%増の330億円、営業利益が同78.6%増の3億50百万円、経常利益が同45.6%減の6億円、純利益が同65.7%減の2億50百万円としている。営業強化などで増収営業増益見込みだ。想定為替レート1米ドル=98円で外貨建て資産の評価に係る為替差益を約13億円見込んでいる。

  第2四半期累計(1月~6月)は国内代理店間接販売がやや低調で、売上高と営業利益が計画を下回ったが、営業外収益で外貨建て資産の評価に係る為替差益13億34百万円を計上したため経常利益と純利益は計画を上回った。また米州で連邦政府のネットワーク更新プロジェクトの大型案件、タイ・バンコクで学校や警察向けのIP監視カメラソリューションなども受注している。国内も期後半は景況感改善や消費増税前駆け込みなどで、企業がIT投資再開の動きを強めることが追い風になるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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