米株式:上昇、18日前にしても1706.9の史上最高値付近での動き続ける
2013年9月17日 23:29
*23:29JST 米株式:上昇、18日前にしても1706.9の史上最高値付近での動き続ける
米株式市場
S&Pは18日のイベントを前にし、また小規模であれ資産購入縮小開始が見込まれているなかで依然として史上最高値1706.9付近で推移している。
オバマ大統領によるバーナンキ議長後任指名は来週以降になるとの見込みを政権関係者が話している。また、10月までないとの見方もあり、これらの見方が実現すれば今週は国内マクロでは、17-18日の連邦公開市場委員会後の結果と四半期ごとの成長見通し発表、またバーナンキ議長によるプレスカンファレンスと債務上限に注目される。
18日の連銀による資産購入縮小を含んだ決断に関しては、ゴールドマン・サックスがMBSを含まず国債だけのかたちで月毎100から350億ドルの縮小を予想している。450億ドルの2割から8割近く、と広い範囲での予想だが、インフレ見通し次第では6.5%の現在掲げている6.5%の失業率と利上げの時期(現在少なくとも2015年半ばまで維持)への影響も指摘している。
債務上限問題に関しては、ルー財務長官が再度大統領は交渉に応じない、と発言している。同財務長官は、ベイナー下院議長と先週12日に会談し、歳出削減と債務上限に関して会談、下院議長は依然歳出削減無しでは債務上限に応じない姿勢を示している。ただ、多くの共和党員の間では政府機関封鎖になれば国民のコンセンサスは共和党を避難の的にするとの見方が多いもようで、今後(2014年、ひいては2016年)の為に大きなリスクテイクには消極的なもよう。16日のスピーチでオバマ大統領は、3月1日から自動発動に至っている「sequester」(歳出強制削減)に関しても、共和党を非難していた。
ホワイトハウスの元経済顧問のサマーズ氏がバーナンキ議長後任のポジションを辞退した後のこのレースに関しては、モルガン・スタンレーが「大統領にとって一番簡単な決断(イエレン現副議長指名)に時間がかかるほど、大統領にとって自信のない決断であることが伝わることになる。以前の報道では、大統領は親しいサマーズ氏に信頼を置いているが、イエレン現副議長には自信がない」と指摘している。
個別銘柄では、マイクロソフト(MSFT)が400億ドル規模の自社株買い戻しと22%の増配を発表している。
S&P 500は6.11高の1703.71前後で推移、ナスダック総合指数16.78ポイント高の3734.63ポイント前後で推移、ダウ平均株価は48.81高の15543.59ドル。(日本時間23時15分時点)。《KG》