新iPhoneで指紋認証に注目

2013年9月17日 15:16


*15:16JST 新iPhoneで指紋認証に注目
米アップルは、新型「iPhone(アイフォーン)5S」 に指紋認証機能「Touch ID」を搭載した。「Touch ID」では、ホームボタンに指で触れるだけでiPhoneのロックが解除される。パスワード入力の代わりに使うことができ、iTunes Store、App Store、iBooks Storeでコンテンツを購入する時も指紋で認証できる。
指紋データは暗号化され、iPhone内部に保存される。端末に保存されるのは暗号化された指紋データのみで、指紋データ自体が保存されることはない。他のソフトウエアからは利用できないし、アップルのサーバーに保存されることもないという。
これで、モバイル端末のセキュリティが向上するのではとの期待が持たれている。
確かに指紋は全く同じ人は他にいないし、常に身につけていられるもので、忘れるということはあり得ない。パスワードと違い、横から誰かに見られていても情報が盗まれることはない。しかし、指紋は変更できない。現時点でセキュリティ上完璧と言えるものはなく、指紋も例外ではないため、もし情報が盗まれると逆に危険になるとも言えよう。
「iPhone5S」でも、指紋認証ではなくパスワード認証で iPhone のロックを解除できるほか、再起動あるいは48時間放置することでパスワード認証に切り替えられることから、セキュリティを向上させる機能というより、まだパスワードの入力の手間を省く簡単・便利な機能という域に留まっていると思われる。《YU》

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