今週の日本株見通し:FOMCにおける量的緩和策縮小の有無が最大の焦点に

2013年9月17日 07:53


*07:53JST 今週の日本株見通し:FOMCにおける量的緩和策縮小の有無が最大の焦点に

今週の株式市場で最大の焦点となるのは、FOMCにおける量的緩和策縮小の有無といえよう。仮に縮小がスタートしても、当初の縮小幅が限定的ならば、当面の不透明感後退につながる可能性が高い。為替市場も緩やかな円安が進むとみられ、足元では出遅れ感の強い自動車株やハイテク株の見直しの動きにもつながっていこう。新興国リスクへの警戒感なども後退する可能性はあろう。逆に、9月から縮小策が本格化したり、次期FBB議長へのサマーズ氏就任観測が強まったりした際は、短期的な円安につながる可能性もあるが、中期的な過剰流動性相場のピークアウト懸念につながり、リスクオフの流れが強まっていくことになりそうだ。

先週末にかけては、ネット関連やゲーム関連などに短期資金の矛先が向かう状況にもなっている。低位建設株には短期的な過熱警戒感が強く、こうした傾向は目先強まる可能性が高いだろう。米ツイッターの株式公開、19日からのゲームショウ開催などもこうした物色にはフォローとなっていくとみられる。また、17日には首都圏マンション販売、20日には基準地価の発表が予定されており、不動産株の動向にも関心。先週は週初の買い一巡後に総じて伸び悩んでおり、押し目買い資金が向かう余地もあろう。ほかでは、中国関連などには引き続き買い安心感が強まる公算。来週初にはHSBCの9月PMIなど予定で、期待感が先行する可能性なども。《FA》

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