欧米為替見通し:「オバマ米大統領への書簡:プーチン氏とサマーズ氏」

2013年9月16日 16:49


*16:49JST 欧米為替見通し:「オバマ米大統領への書簡:プーチン氏とサマーズ氏」
本日16日の欧米市場のドル・円は、サマーズ元米財務長官による次期FRB議長候補辞退表明を受けて弱含みに推移すると予想されるものの、17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)での資産購入プログラム減額への思惑などで下げ渋る展開が予想される。


15日に日本の原発稼動がゼロになったことで、『原発ホワイトアウト』(若杉冽著:講談社)で描かれているような、「2014年1月2日、ドル・円相場170円へ急騰」、といったリスクシナリオの実現性は低下したのかもしれない。


オバマ米大統領は、プーチン・ロシア大統領による米ニューヨーク・タイムズ紙への寄稿を受けて、レッドライン(越えてはならない一線)を越えたシリアへの軍事介入を見送り、おそらく、世界の警察官としての役割も、キャメロン英首相と共に辞める意向なのかもしれない。


そして、サマーズ元米財務長官による次期FRB議長候補辞退の書簡を受けて、米国議会に対する影響力の低下、レイムダック化の時期が早まったのかもしれない。


バーナンキFRB議長は、量的緩和の出口戦略の難題を、イエレンFRB副議長、コーン前FRB副議長、ファガーソン元FRB副議長の誰かに委ねることになるが、17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、低調な米国雇用情勢にも関わらず、資産購入プログラムを50-200億ドル程度減額し、説明責任を果たすことが予想されている。
資産購入プログラムの減額予想は、50-200億ドルと見込まれており、金額を見極める展開となる。


オバマ米大統領は、連邦政府債務上限引き上げ要請に対する共和党の医療保険改革への攻勢に譲歩を余儀なくされる可能性が高まりつつある。《MY》

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