【中国から探る日本株】3Dプリンターの活用広がる、人民解放軍傘下の病院にも初導入
2013年9月16日 08:10
*08:10JST 【中国から探る日本株】3Dプリンターの活用広がる、人民解放軍傘下の病院にも初導入
世界で注目度が高まる3Dプリンターについて、中国でも建築、医療、自動車、航空機など幅広い分野で活用されるようになっている。最近では、中国人民解放軍の傘下で最大の総合病院「人民解放軍総医院」で3Dプリンターが初めて導入された。同医院は中国共産党や人民解放軍の最高幹部も利用するトップレベルの病院。中国での3Dプリンター浸透における「大きな突破」だと報じられている。
業界団体によると、中国の3Dプリンター市場は2016年に世界最大の規模に拡大する見通し。同年には市場規模が100億元(約1600億円)に達し、2012年実績(10億元)比で10倍へと急拡大するとの試算だ。8月末には、広東省が3Dプリンター産業の発展に注力する方針を表明するなど、成長産業としての政策支援も期待される状況となっている。
中国でも“ものづくり”に革新をもたらすツールとして、3Dプリンターへの期待感は強い。産業界では、人件費高騰などで競争力を失いつつある「メード・イン・チャイナ」の刷新のためにも有効に活用すべきとの声が上がっており、需要の拡大が見込まれている。中国市場の成長は、MUTOH<7999>やキーエンス<6789>、ローランドDG<8002>など日本の3Dプリンター関連企業にとっても追い風となりそうだ。《NT》