後場に注目すべき3つのポイント~五輪関連の循環物色の流れが継続
2013年9月13日 12:20
*12:20JST 後場に注目すべき3つのポイント~五輪関連の循環物色の流れが継続
13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・SQ値キープなら引けにかけてのショートカバーも
・ドル・円は99円67銭付近、リスク回避的なドル売り・円買いは縮小
・ヒトコム<3654>など五輪関連の循環物色の流れが継続
■SQ値キープなら引けにかけてのショートカバーも
日経平均は小幅に続落。45.13円安の14342.14円(出来高概算22億4000万株)で前場の取引を終えた。12日の米国株式相場の下げや、日本は3連休に入ることもあり、利益確定の流れが先行した。なお、先物とオプションの清算日が重なるメジャーSQとなるが、SQ値は概算で14323.29円となった。
ただ、日経平均は寄り付きの14316.70円を安値に切り返しをみせ、早い段階でプラス圏を回復すると、14439.93円まで切り返す局面もみられた。その後はこう着感の強い展開が続くなか、前引けにかけて利益確定の流れからマイナス圏に転じている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり751に対して値下がり848、変わらず155だった。規模別指数では、小型株指数のみがプラス。セクターでは、その他金融、サービス、機械などがしっかりな半面、海運、ガラス土石、鉱業、石油石炭などが冴えない。
日経平均は狭いレンジでのこう着が続いているが、3連休に入るほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることから、想定内の値動きであろう。また、足元で強い値動きが続いていた五輪関連の一角に利益確定の動きがみられていることも、週末モードに入っていることが窺える。
一方、バイオ関連の一角や材料があったにせよ、ツイッターやLINE関連などへの資金シフトがみられており、循環的な物色の流れがみられている。全体相場は想定内のこう着のなか、個別材料やテーマ銘柄での物色が続くことになろう。週末要因から大引けにかけてはポジション調整による売リが優勢とみられているが、SQ値の14323.29円を上回って推移するようだと、引けにかけてのショートカバーも意識されてくる。
■ドル・円は99円67銭付近、リスク回避的なドル売り・円買いは縮小
ドル・円は99円67銭付近で推移。ドル・円は一時99円84銭まで上昇。99円75銭付近でストップロスとみられるドル買いが執行されたようだが、ドルは主要通貨に対して総じて強含み。2014年度における法人減税への期待が浮上していることやシリア攻撃回避の思惑は消えていないことから、リスク回避的なドル売り・円買いは縮小している。株安に対する警戒感は低下しており、ドルは99円50銭近辺でひとまず下げ止まったとの見方が増えている。
■今後のポイント
・リスク回避的なドル売り・円買いは縮小
・シリア攻撃のリスクは除去されず
12時19分時点のドル・円は99円67銭、ユーロ・円は132円39銭、ポンド・円は157円39銭、豪ドル・円は92円09銭付近で推移。上海総合指数は、2237.19(前日比-0.82%)で推移している。
■後場のチェック銘柄
・3連休や米FOMC待ちで見送りムード、利益確定売りで日経平均は小幅続落
・ヒトコム<3654>など五輪関連の循環物色の流れが継続
・後場も見送り優勢の展開か、直近上昇の目立った銘柄は手仕舞い売りに注意
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
13:30 7月鉱工業生産指数確報値
16:00 菅官房長官、定例記者会見《KO》